友達のままじゃ終われない

・作

幼馴染の京介と孝也。京介はずっと孝也に片想いをしていたが、想いを伝えられずにいた。しかし、引っ越しをすることになったのをきっかけに、孝也への告白を決意する。ただの友達の一人で終わりたくない京介は、孝也の家を訪れて…。

久しぶりに入る孝也の部屋に、毎日遊んだ小学生時代が懐かしくなる。中学校は同じだったけれど部活が違うから遊ぶ友達も変わって、高校に入る頃にはすっかり距離ができていた。このまま何も言わずに引っ越して、昔仲が良かっただけの友達の一人になるくらいなら、ぜんぶ伝えて忘れられない記憶になりたい。そう思って今日はこの部屋に来ていた。

「ごめん、待たせた。お茶これでいい?」

「大丈夫、ありがとう」

「で、話って何?なんかあった?」

相変わらず優しい。言葉にするより先に身体が動いて、心配そうにこちらを覗き込んでくる孝也を押し倒していた。

「京介!?」

「俺…ずっと孝也のことが好きだったんだ」

驚きの声を上げる孝也を無視して続ける。

「はじめて会ったときから好きだったんだ。でも勇気が出なくて言えなかった。だから、せめて忘れないようにしたい。…思い出をくれないかな?」

返事を待たずに唇を重ねると、孝也は固まったまま動かない。そのまま首筋や鎖骨にも口づける。

「っ!なにするんだ!」

肩を掴まれ引き剥がされる。

「ごめんね。気持ち悪いよね…」

「いや、そうじゃなくてさ…。お前、俺のことそういう意味で好きなの?」

「うん。幼馴染としてじゃなく恋愛対象として見てた」

「まじかよ…」

「嫌だよね。男だし、可愛げないし」

「違うって。俺だって好きだから驚いたんだよ」

「え?」

予想外の言葉に固まる。

「俺もずっと好きだったよ。だから、キスされてびっくりした」

「嘘だぁ…」

「なんでだよ。本当だって」

信じられない。だって昔から女の子に興味津々だったのに。

「信じられないよ…」

「ほら泣くなって。可愛い顔が台無しだぞ」

「うるさい…」

孝也の胸に顔を押し付けると頭を撫でられる。その手が優しくて涙が止まらない。

「あーもう泣き虫なのは変わんないな。よしよし」

「うぅ〜〜」

しばらく泣いてようやく落ち着いたころ、背中をさすっていた手を止めて孝也が呟く。

「あのさ、続きしないのか?」

「続きって…あっ!!」

そうだ、勢いに任せて押し倒してしまっていた。

笑っている孝也の顔を見ていたらなんだか照れ臭くて目を逸らす。あっという間に体を起こされたと思ったら、ベッドに押し倒され服の中に手を入れられる。

「ちょっ、いきなり触るのは反則!」

「お前が悪いんだろ。あんなことされたら普通我慢できないからな」

シャツを脱がされ胸元に吸い付かれ甘い声が出る。恥ずかしい。でも嬉しい。こんな日が来るなんて夢みたいだ。

「かわいい。もっと聞かせてくれよ」

「ばかっ…ひゃあん」

乳首を舐められ甘噛みされると背筋がゾクッとする。もう片方の手で太腿の内側をなぞられビクビクと身体が震えてしまう。

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