恋しい獣をお持ち帰り

・作

あきらは大学の先輩である充に恋をしている。あるときはじめてのゼミの飲み会で、酔った充を押し付けられ家に連れて帰ることになってしまう。休んでもらおうと充をベッドに寝かせたはずが、何故かあきらは押し倒されてしまって…。

はじめて参加したゼミの飲み会で、何故か憧れの先輩をお持ち帰りすることになってしまった。お持ち帰りだなんて感じるのは俺に下心があるからで、実際は酔い潰れた充さんを他のメンバーに押し付けられただけではあるが。

充さんを引きずるようにタクシーから降りて、家の前までたどり着く。もたつきながら鍵を開けて、意識があるのかないのかわからない充さんを玄関に押し込んだ。

「…ふぅ、やっと帰ってこれた」

なんとか靴を脱がしたら、充さんの身体を支え直して寝室へ足を向ける。

「ん…」

「ベッド着いたんで、寝てください」

寝ぼけているのか何なのか、俺の首筋に顔を埋めてきた充さんが小さく声を上げた。

「…あきら…?」

「はい」

返事をしながら頭を撫でてみると、すり寄るように頭が動いた。なんだこの可愛い生き物。

「かわいい…」

思わず漏れてしまった言葉にハッとする。慌てて口を塞いだけど遅かったようで、少し不機嫌そうに眉を寄せた充さんがこちらを見上げていた。

「あきらのほうがかわいいよ」

「えぇ…」

何を言っているんだろうこの人。こんなデカくてゴツい男に、可愛いとかあり得ない。

困惑しながら見つめ返すと、突然視界が反転した。背中に当たるシーツの感触に、ベッドの上に押し倒されたことを悟る。

「みっみつるさ、」

「あきら、抱いていい?」

さっきまで歩けているかどうかも怪しかったのに、覆い被さっている充さんの目はギラギラしていた。

「や、まってくださ、おれそんなつもりじゃ」

「だめ。待ってあげない」

「ぁ…ッ!」

首筋を強く吸われてちりっと痛みが走る。同時にシャツの中に手が入ってきて脇腹をするりと撫でられた。それだけなのにぞわぞわとした感覚が全身を駆け巡る。

「ねぇ、ここ気持ちいいでしょ?」

「ひぅ…ッ!あっ、ン…そこ、やめてくださいぃ…」

指先が乳首を掠める度にぴくぴくと身体が跳ねてしまう。いつの間にかぷっくりと勃起したそこは真っ赤に染まっていて、まるでもっと触れて欲しいと主張しているようだった。

「どうして?すごく気持ちよさそうだよ?」

「あァ!?そな、ことぉ…言っちゃらめれすぅ…」

ぎゅうっと両方の突起を押し潰されて背筋が大きく仰反る。そのままぐりぐりと捏ね回されると堪らず腰が揺れた。

「あーあ、こっちもこんなにしちゃって」

ズボン越しに股間を揉まれて息を飲む。窮屈そうなそこに手をかけられて一気に引き摺り下ろされた。ぶるんっと飛び出した陰茎は既に先走りで濡れていて、外気に晒された刺激だけで軽く達してしまいそうになる。

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