枕営業は積極的に
保険営業の早川は、以前に契約をもらっていた大島の家を訪ねている。初回の契約は世間話の相手を条件に契約を、次に保険増額の時には男性にも性的に興味があることを知らされていた。そして早川は自分の身体を利用するつもりで、再び保険増額を願い出る。
「大島さま、本日は保険金額の増額についての相談にまいりました」
僕は現在保険契約を頂いる、大島さまのお宅に来ている。彼は両親の遺産を引き継いで、広い屋敷に男一人で住んでいる。手伝いの女性に和室へ通され、お茶も出してくれていた。
「早川くん、先日も増額してほしいと相談に来ただろう? お願いだけで、簡単に保険契約が取れると思っているのか?」
「それは…承知しております。大島さまのご要望に何でもお答えするつもりで参りました」
「何でも? 私が前に言ったことは覚えているだろう?」
「はい…」
初めは世間話の相手をする条件で契約して頂いた。そして先日、保険の増額をしてくれた時は、彼が男性にも興味があることを知らされた。あえてその話をしてきたということは、性的に僕に興味があるということだ。僕はそれを利用して契約を取ることに決めた。
「それじゃあ、私の言う通りにしなさい」
そう言って大島さまは僕の隣に座ってきた。彼の吐息を感じるほど近くに顔を寄せてくる。
「服を脱ぎなさい」
「はい…わかりました」
覚悟を決めていたとはいえ、戸惑いながら、言われた通りに上着を脱いでシャツ姿になった。そこで手を止めると、大島さまの手が伸びてきて僕の胸元に触れた。そのままゆっくりと撫でまわすように触られる。
「どうだ? 気持ちいいか?」
耳元で囁かれながら乳首をつままれると、思わず声が出そうになった。素直に反応してしまいそうなのを必死でこらえる。
「まだ…わかりません…っ」
今度は彼の指先がズボンの方へと伸びてきた。ベルトに手をかけられ、思わずその手を止めようとしてしまう。
「あのっ! ちょっと待ってください!」
慌てて大島さまの動きを止めようとする。しかし逆に手首を強く掴まれてしまった。その勢いのまま畳に押し倒されてしまった。
「ま、待ってくださいっ!」
「今さら止めるなんて言わないだろうな? 大人しくしていれば、君が要求した金額よりもさらに増額してやる」
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