仮面の下に秘められた欲望 (Page 3)
ゆっくりと挿入されていく。最初は違和感があったが徐々に慣れてきて、痛みも和らいでいく。
「大丈夫ですか? 痛かったら言ってくれればすぐに抜きますから」
「平気だ。動いてくれ」
私の言葉を聞いて、律動が始まる。初めはゆっくりだったが次第に速くなっていく。
「あっん…、はげし…」
前立腺を擦られ、頭が真っ白になる。こんな甘い声を上げるのも、後ろで得られる快楽も初めてだ。
「んっ…気持ちいいです」
彼も限界が近いのかさらに動きが激しくなる。
「イク…!!」
「ああっ、中に…っ」
熱い飛沫を受け止めながら自分も達した。
「はぁ、…凄い」
「貴方もよかったです」
お互い息を整えながら見つめ合うと自然と唇を重ねていた。舌を差し込むと向こうからも絡めて来て、貪るようなキスをする。
「もう一度…」
「よろこんで。名前教えていただけませんか? 俺は智也です。伊勢川智也…」
「私は、本郷拓哉…。えっ伊勢川? もしかして敵対企業の…っんぅ」
快楽でぼやける頭でも、聞いたことのある名前に反応してしまった。聞き返したのにその口を塞がれてしまった。
「敵対企業? 気のせいでしょう。そんなことより動いてもいいですか? 本郷拓哉さん、貴方の身体はすごくいい…」
質問することを許されず、私は彼との行為にただ溺れていった。
Fin.
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