濃密に変化する日々を写真に収めて (Page 2)

「だって。ほら」

 公園のときと同じようにカメラの画面を見せてくれる。確かに僕が絵にはなっている。でもそれは僕よりも連の写真がすごいのであって。

「連の写真がすごいだけだよ」

「そうかなぁ」

 納得してないと表情で示している彼の前に淹れたてのコーヒーを置いた。いい匂いと、コーヒーカップに顔を近づける連の方が絵になっている。男性にしては白い透き通る肌に柔らかそうな少し長めの髪。僕もカメラが趣味だったのなら彼を撮っていた。

「横に座って、翔くん。コーヒーを飲むきみもきっとかっこいい」

 そう言われてしまって照れるけれど、連の言うとおりにそばに座って、コーヒーを飲んだ。その様子を何枚か撮られていく。彼は慣れたように写真を何枚か撮り、僕は緊張してしまう。

「ふふっ、照れた翔くんはかわいいね。耳まで赤い」

 再び僕をカメラで撮るのかと思っていたら、そのカメラを机に置いて僕の耳に触れてきた。

「あっ…」

 触れられたところが熱くなるような感覚に襲われた。触れてくる手つきは優しく撫でるように耳から首筋に移動してくる。それが心地よく感じてしまうほどに気持ちがいい。

「もっと赤くなっちゃった。かわいくて、食べてしまいたいな」

「えっ…」

 耳元で囁かれてゾクッとした。その声は甘く響いて脳を刺激する。

「翔くん、キスしてもいい?」

 首を傾げながら聞いてくる彼に断る理由もなく、小さくうなずいた。すると、彼の顔が近づいてきて唇が重なる。

「んぅ…ん」

 触れるだけの優しい口づけが繰り返される。何度も角度を変え、啄むようにして。何度か繰り返した後、息継ぎのために口を開けた。そしてその瞬間に舌が入り込んでくる。彼の熱い吐息と唾液に頭がくらくらする。

「はぁ…んっ」

 長い時間そうしていた気がした。連は最後に軽くちゅっと音を立てて離れていった。

「ごめん…大丈夫?」

「だ…大丈夫…」

 心配そうに聞いてくる連の質問の意味を曖昧に理解したまま、頭の中はぐるぐるしている。初めてのことで思考回路が追いつかない。

「ねぇ、翔くん。もっときみに触れたい。身体の奥の深いところまで」

 蕩ける頭で言いたいことの本意に気づいて驚いた。どうしてそんなことを言い出すのだろうと思ったけれど、彼が触れてくれることが心地よくなっていた。

「翔くんもしたいでしょう?」

 彼の手がズボン越しに股間を触ってくる。そこは反応していて、連の手の感触にビクンと跳ねた。

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