運命のアルファの面影を追いかけて

・作

運命を感じたアルファの早川奏也(はやかわそうや)と番になれなかった鈴谷優(すずやまさる)は、大学で出会った深谷陽平と番になる。何処となく奏也と似た部分を持つ陽平。彼に奏也の存在を感じる日々を送る中、優が発情期を迎え陽平と何度目かのセックスをするが…。

オメガとアルファの強い結び付きを番と呼ぶ。

中でもより強い結び付きを本能で感じる『運命の番』が居るとしたら、オレにとってのそれは彼――幼馴染の早川奏也――だったに違いない。

自由奔放で束縛を嫌う奏也を縛り付けてはいけない。

「…オレと、番になってくれないか?」

理性で抑えられない熱望の末の告白に、奏也は一瞬だけ目を見開いて驚いた表情を見せる。

数分、数十秒、いや十数秒か。

時間の感覚が不明瞭な沈黙を貫いたのは奏也だった。

「…オレもお前が好きだ、優」

同じ気持ちだと本人の口から直接聞くと、胸が歓喜にときめいた。

しかし、次の奏也の一言が期待を一瞬にして壊した。

「だが、番になれない」

その言葉は精神的なダメージが大きく、虚勢を張るのも理由を問うのすら忘れていた。

*****

拒絶された後は、奏也の受験を言い訳にするように、お互いの関係は疎遠になった。

晴れて受験に合格した彼は、大学進学と共に実家も出たので最終的に顔も合わせなくなった。

オレも進学したが奏也と違い、アルファやオメガばかりを集めた大学に入学した。

発情期の熱情を、オレの気持ちを楽にする番を少しでも早く見付けたい。

そんな願望からの選択だった。

それが叶ったのは大学生活を送って半年くらいだった。

「お前に運命を感じた…オレの、番になってくれないか?」

そんな告白をしてきたのは同級生で、この学校で最初の友達である深谷陽平。

考え方が似ていて話も合う彼は、気を遣わず一緒に居て楽だった。

しかし、陽平に思うのはそれだけではない。

スラリと高い背格好。

全身にバランスよく筋肉がついた男らしい体つき。

低く少しかすれた声。

変化や感情に乏しい表情。

共通した部分が多いからか、生真面目で性格は似つかないが、まとう雰囲気は奏也とどこか似ていた。

「いいよ…喜んで」

陽平の中で微かに感じる奏也の存在。

オレはただそれを感じ続けていたかった。

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