愛は身分を超えて (Page 3)
「んんっ…っっんっ…」
「無理して飲まなくてもいい。嫌なら吐き出して?」
ウィルはそんな僕の言葉をしり目に、僕の愛欲を全部飲み干した。
「んんっ…レオ様のものは私の特権です。おいしくいただきました…」
にこやかに微笑むウィルを僕はより愛おしく思い、男根も果てたばかりなのに、また反りあがってきた。
「ウィル…君は本当に愛おしいことをいうな。僕も我慢ができない…」
僕が、ぼそりというと、ウィルはズボンを脱ぎ、四つん這いになって自分の菊穴を僕に見せた。その菊穴は、僕が手を出さなくても艶めかしく潤っている。
「レオ様…どうか私の中にお入りください…私に愛をお注ぎください…」
僕は、男根をウィルの菊壺にゆっくりと埋め込んでいく。
「んぁぁぁっ…レオ様っ…」
「そんなに締めるなっ…君を愛せないだろっ…?」
僕はゆっくりと腰を動かす。その腰の動きと合わせてウィルは卑猥な声で鳴き始めた。
「んはっ…んぁっ…あっ…レオ様っ…」
腰を動かすたびに、ウィルが僕の男根を締め付ける。
「ウィルっ…そんなに僕の愛が欲しかったのか?…まだ昼だぞっ…?」
「んはっ…レオ様の愛ならっ…あんっ…いつもっ…欲しいですっ…」
愛する人にそんなことをいわれてしまうと、興奮してしまう。僕の腰はより一層激しく動き、ウィルの弱い部分を刺激した。
「あんっ…!!そこだめっ…んんっ!!…レオ様ぁ…あぁぁぁぁぁっ!!…」
「…ウィルっ…んはっ…んんんんっっ…」
ウィルが絶頂に達したとき、僕の男根も勢いよく締め付けられたので、僕も、ウィルの中で絶頂に達した。
*****
異国の姫を迎え入れた初夜。僕は姫に説明をするためウィルを部屋に呼んだ。
「先ほども話しましたが、この人が僕の恋人兼専属執事のウィルです」
「初めまして姫様。私はレオ様の専属執事のウィルと申します」
「初めまして。私は、東の国より参りましたスメラギと申します」
流暢(りゅうちょう)なこちらの言葉であいさつをする姫は、漆黒の長髪で、見たことのない服を着ていた。
「皇太子さまから聞きました。ウィル、あなたと皇太子さまの愛は深いものだと一見してわかりました」
「…はい…」
ウィルが少しおびえているのがわかる。しかし、僕には勝算があった。
「私の国は一夫多妻制です。それに、男色なんて珍しくもありません」
ぽかんとしているウィルに僕が説明する。
「彼女の国は、性に関して柔軟な国なんだ。だから、僕たちみたいな関係も隠すことなく公にしている国なんだ」
「しかし、私とレオ様は立場が違いすぎます…」
「皇太子さま。私から説明をさせていただけますか?」
スメラギは、落ち着いた口調でウィルに話をし始める。
「私も、ここに来たからにはご子息を生まなくてはいけません。けれど、私はあなたの存在を認めようと思っています。その代わりに、私を無下にしないでください…」
スメラギは、僕たちの関係を認めるということ、子供を産まなくてはいけないということ、自分のことを大切にしてほしいことをウィルにお願いしたのだ。
「わかりました…スメラギ様。認めていただきありがとうございます」
「ウィル…これで僕たちに壁はなくなった」
僕は、満面の笑顔をウィルに見せると、ウィルも嬉しそうにこちらを見ていた。
「お二人とも、そういうのは私がいなくなってからのほうがよろしいのでは…」
スメラギが少し遠慮気味に聞いてきたが、僕が言葉にする前にウィルが声を上げた。
「スメラギ様にも、もっと私たちのことを知ってほしいです!そして、スメラギ様のことも知りたいです…」
ウィルの言葉に、緊張していたスメラギの顔に笑顔が戻る。これで、僕たちの関係を拒む壁はなくなった。
今度は、僕が国王になったとき、女性を貿易の道具にしないように国政を整えようと心に決めた。
Fin.
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