初めての夜 (Page 3)
「…っ、はぁ…っ」
「洗ってるだけなのに、そんな声出ちゃうんだ」
バスタブのふちに座らされて、全身にたっぷりと泡を塗りたくられる。
男とするのなんて初めてなのに、こんなに好きな人に、こんなことされてるなんて夢みたい。
シュンの指先が俺の肌を円を描くように撫でて、抑えきれない声が口の端から漏れる。
「かわいい、リョウ」
「ふ…っ、やだ…だめ…ぇ」
胸の突起に泡を塗られて、びくびくと肩が跳ねる。
そんな様子を見ながら、優しく微笑むシュンもまた、かっこいいな、なんて思っちゃう。
脇腹のあたりから、ゆっくりと手のひらが下りてきて、じらすように内ももを撫でられる。
すでに立ち上がり始めている自身が見えて、恥ずかしさから頬が紅潮していくのがわかった。
「…もう反応してんの?かわいい」
耳元でそう囁かれて、自身をぎゅっと握られる。
泡のふわふわとした感触と、シュンの指先のゴツゴツとした感触が交互にやってきて、くすぐったいような、気持ちいいような、不思議な感覚。
「あ…ぁ、シュン…っ、もっと、触って…ぇ」
「…ん、いいよ」
シュンの手の動きが次第に速まっていく。
そのたびにじゅぷじゅぷという水音が浴室内に響くけれど、それが塗りたくられた泡のせいなのか、自身の先端から漏れる先走りの液のせいなのかは、わからない。
もどかしさから、ゆらゆらと腰が揺れる。こんなやらしい姿を見て、シュンは幻滅しないだろうか。
頭の隅っこでそんなことを考えたけれど、もうこの体の火照りを止めることはできない。
今までシュンのことを考えながら、何度も自慰をしてきた。
そのたびに思い描いたシーンが、目の前に広がっているなんて、夢みたいだ。
俺の反りあがったものを、シュンが丁寧に扱き上げる。
時折先端のくぼみを、親指の腹で刺激されて、もう限界が近い。
「…っ、ぁ、は…ぁ、だめ、もう無理…っ」
「だめ、俺も気持ちよくして」
絶頂を迎えそうになったところで、シュンに手を引かれてバスタブの中へ。
今度はシュンがバスタブのふちに座って「舐めて」とねだられた。
目の前には、すでに大きく膨らんだシュンのモノ。
これが俺の中に入るのかと思うと、後ろの穴がひくひくと反応するのがわかった。
大きく口を開いて、シュンのモノを口いっぱいに頬張る。
口内にため込んだ唾液を広げて、じゅるじゅるという音をたててしゃぶりついた。
「…っ、は…ぁ…リョウ」
「っ…は…シュン…の、おっきくて、おいしい」
何度もアダルトビデオで見たことのあるようなシーン。
自分がそんなシーンに遭遇するなんて、夢にも思わなかった。
頭を前後に揺らして、奥まで咥えては、竿全体に舌を這わせる。
俺だってこんな経験はじめてだし、これが正解かどうかなんてわからない。
だけど、とにかく今はシュンに気持ちよくなってほしい。ただそれだけだ。
おぼつかない手つきでシュンのモノを上下に扱く。
同性だからこそなんとなくわかる、気持ちいいところ。
探り探りで刺激してやると、シュンの口からも小さく声が漏れる。
「リョウ…めっちゃいいよ、上手」
「…よかった」
ほっとして、頬張っていたモノから唇を離すと、シュンはしゃがみこんで、俺の体を抱き寄せた。
「…続きはベッドで、な?」
耳元でそう囁かれて、くらくらする。
俺は小さく頷いて、その胸に飛び込んだ。
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