さよならドライバー (Page 4)

「おい、次は仰向けになれ」

河西の声がかすれ出した頃、神崎は自身を引きぬいた。

河西はぐったりとシーツに体を沈めている。

「早くしろ、バック飽きたって言ってんだよ」

神崎がパシッと尻を叩く。

河西は体を小刻みに震わせながら、なんとか上体を起こすと仰向けになった。

「やっぱ顔が見えた方が興奮するな…」

神崎は河西の脚を掴むと、左右に大きく広げた。

「…ッぁあ…見ないで…ください…」

河西は消え入りそうな声で呟くと、両手で顔を覆った。

「バカ、隠すなって言ってんだろ」

神崎の声に、河西は慌てて顔から手を退かす。

行き場を失った両手が快感をこらえるようにシーツを握り締めた。

「可愛い反応するじゃねーか」

神崎はニヤッと笑うと、河西の内ももに唇を押し当てた。

「ご褒美にキスマークつけてやるよ…」

「…ぃや…ッ…」

河西が小さく声を上げた。

構わず神崎は太ももに吸い付く。

その時、勢いよく河西が起き上がった。

「ま、待ってください!」

河西が神崎の肩を掴んだ。

「…は?」

神崎は驚いて河西を見つめる。

河西は申し訳なさそうに目を伏せて言った。

「すいません…跡はつけないでもらえますか?」

「…なんで?」

「実は、付き合うことになった奴がいて」

「付き合うって…お前が?」

「はい…」

「どこの女だよ」

「いや、それが…」

「男?」

「はい…」

「へぇ…そりゃ驚いたな」

神崎は肩を掴んだままの河西の手を振り払った。

「ぁっ…すいません…」

河西から行為を止めるなんて初めてだった。

いつ、どんな場所で体を求めても、河西は黙って体を差し出した。

「キスマークを付けないでほしい」など、言うはずもない。

新しい恋人が河西を変えたのか思うと、神崎は無性に腹が立った。

「相手どっちなの?タチ?ネコ?」

「あぁ、あいつは多分タチだと思います」

「多分って、まだシテねぇのかよ」

「…はい」

あいつ、と呼ばれた顔も知らぬ男。

その男は随分と河西に大切にされているらしい。

神崎は苛立ちを隠すように乾いた唇をなめた。

「わかった。キスマークはつけないでやるよ」

「あ…ありがとうございます」

「じゃあ俺を我慢させた分、今夜は何をされても文句はねぇよな?」

「…はい」

神崎は河西の胸を強く押し返すと、再びベッドに沈ませた。

酷く抱いてやろうと勢いよくペニスをあてがう。

しかし陰茎はすっかり硬さを失い、亀頭は情けなく頭を下げていた。

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