俺様とスレチガイ恋愛
桃里(とうり)は幼馴染の俺様御曹司の潤(じゅん)に恋をしている。潤に恋人を紹介され、結婚前提に交際していることを知る。そのショックでやけ酒をしていると、潤が突然、家にやってきて…。両手を縛られ、恋人持ちの潤に抱かれる桃里。今まで秘めていた潤への気持ちが、理性が飛ぶのと同時にあふれ出す。
本当は望んでいた。
好きな人と結ばれる未来を。
だから、なんで好きな人とこうなってるのかが理解できない。
俺様で、横暴で、自分勝手な典型的な大企業の御曹司の潤。
そんな彼を幼馴染の僕だけは理解できているはずだった。
だけど二十年以上の付き合いで、今の潤が一番理解できない。
だって、綺麗な彼女がいるのに男の僕を抱くなんて──。
「な、なんで…っ」
昨日、恋人ができたと浮かれていた男が僕を組み敷く。
グチュグチュといやらしい水音が僕のアナルから響き、挿入される彼の指が暴れた。
「ひぁ…や、うぅ…」
突然、家に押しかけてきたと思ったら、無言でベッドに連れ込んで僕を襲う。
彼が持参していたビジネスバッグにはローションとコンドームが用意されていて、ネクタイで僕の両手を縛った挙句に、僕の体液とローションでスーツが汚れても気にする様子はない。
「じゅ、ん…じゅんっ」
「……」
「ひうぅ…もう、なんなん、だ、よぉ…!」
人が失恋モードでやけ酒してたってのに、なぜか原因がやってきて身体をいじりまくる。
しゃべってくれないからなんでこうなってるのかもわからないし、お酒が回ってるから身体に力も入らずに抵抗できない。
胸の尖りをしゃぶる潤を見下ろせば、バチッと目が合って恥ずかしさに身を震わせた。
そのせいで身体の中に入る潤の指を締め付けてしまう。
腹の指がお腹の裏側をノックして、僕の口からは吐息がこぼれた。
「うっ、あぅ、…ひゃあっ」
カリッ…と乳首をかじられ、ビクビクと身体が震える。
何度もイッたせいで精液は薄く、ほとんど透明。
イッたばっかりなのに潤は手を止めてくれず、もう一度胸元にかじりついて、今度は勢いよく吸い付いた。
「あああっ…やっ、まって、まっ…ああ」
何度嫌がっても止めてもらえない。
気持ちよすぎてバカになる。
だって僕を抱いてるのは、ずっとずっと好きな人だったから。
そう思った瞬間、昨日のことを思い出す。
喫茶店に呼び出され、恋人になったと報告してきた潤とその彼女。
美男美女カップルで、店の人や通りすがる人が目を止めていた。
誰が見てもお似合いで、結婚を考えてるって言った二人は本当に幸せそうで、僕は祝福をするしかできなかった。
ずっと胸にしまい込んでいた想いと、今夜でおさらばしようと思ったのに、なにがどうしてこうなったんだ。
「潤ッ…まっ、待ってよ!」
するとようやく手が止まり、グポンッと乱暴に指が抜かれる。
「ああっ」
それだけで気持ちよくて、僕の口からは甘い声がこぼれた。
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