結婚しませんか!? (Page 2)
「ハールト!」
俺はハルトに後ろから抱きついた。もちろん勃った股間をハルトに押し当てながらだ。
「…輝太…」
ハルトがなんて言うのか楽しみで俺は腕の力を強める。
「お前…片付け終わってないだろ!」
ハルトは俺の腕を思いっきり引きはがし、怒った顔をこちらに向けた。思ってもみない反応で俺はちょっとしょげる。しかし楽しみは後にとっておこうとおとなしく引き下がることにした。ところがその後も、片付けがある程度済んでも、一緒にご飯を作って食べてもハルトは何も手を出してこなかった。
「ハルト…一緒にお風呂入ろ?」
俺は仕方ないので、もっと直接的にハルトを誘う。
「…いや、狭いから先入ってくるわ」
そう言いながらハルトはさっさと洗面所に行ってしまった。セックスはまだしもキスの1つくらいしてくれもいいじゃん、俺は寂しさで泣きそうになる。そういえば一緒に住みたいと言い出したのも俺からだったし、なんなら告白したのも俺からだったし、ハルトはもともとノンケだったし、もしかしたら無理やり付き合わせているのかもしれない。そんなことを考え始めると止まらなかったし不安だった。俺はボタボタと涙を落とす。
「輝太、風呂上がった…え!おい!どうした!」
そこにお風呂から上がったハルトが出てきて、俺の顔を見て驚く。
「…なんでもないもんっ」
俺は涙をぬぐいながら洗面所へと向かおうと立ち上がった。するとその手をハルトに引っ張られる。
「おいで」
ハルトは俺の手を引っ張り、胸元に抱きよせる。抱きしめながら右手でポンポンと頭をなでた。胸元からは心臓の音がトクトクと聞こえ、それが心地よかった。今日初めて抱きしめてもらったな、とまた泣きそうになる。
「…ハルト、今日冷たかった。俺のこと嫌いなんじゃないかって思った」
落ち着いてきた俺はハルトに文句を言う。
「…悪かった、浮かれてるのが恥ずかしくて…」
「ハルトでも恥ずかしいことあんの!?」
俺はハルトの言葉に驚いて顔を上げる。
「こら、こっち見るな」
ハルトは俺の頭を引っ張り、胸元の位置に戻す。
「…好きなやつと一緒に暮らせて嬉しくないやつはいないよ」
ハルトが今どんな顔をしているのか見えなかったけれど、同じ気持ちでいてくれたことが嬉しかった。
「ハルト、好き…」
俺は頭をぐりぐりとハルトの胸元に押し付けた。
「あっ…ちょっと…まだ風呂入ってない…」
ハルトは俺をソファに押し付け、服をめくり上げた。手を滑り込ませ、乳首を緩やかに触る。
「後で入れてやるから安心しろ」
「そういうことじゃ…あんっ…」
乳首を触っていた手が今度はズボンの上から俺の股間をなでた。
「今日の昼間、押し付けてきただろ?かまってほしかった?」
「う…ん…」
ハルトは器用にズボンのボタンとチャックに手をかけ、俺の陰茎部をあらわにした。ゆっくりとそこを扱かれる。
「ああんっ…まって、汚いから…」
そしてズボンを足からはぎ取り、ハルトは俺の上に馬乗りになった。
「はっ、うんっ、んっ」
ハルトの舌が俺の口内を舐めまわし、ちゅっちゅっと音を立てる。その間、右手でずっと俺の陰茎部を扱き続ける。
「輝太、好き」
耳元でハルトが囁く。俺はその声に反応し体温が急に高くなった。
「あああっ!」
そして、下腹部で精子が弾けたのを感じた。
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