濡れ堕ちた先の結末は (Page 5)

「ひぁっあっあっあああっ」

立ったままの状態なせいで、ユキトが軽く突くだけでも最奥へと深く挿入ってしまうようで、そのたびにマサキはビクンッと震えながら鳴いた。
シャワーの湯が容赦なく2人を濡らし、ユキトが腰を打ち付けるたび濡れた肌がぶつかる音が浴室に響いた。
繰り返される律動で、持ち上げられていたマサキの左脚がズルッと下に落ちた。その衝撃でマサキの膝がガクッと折れる。
ユキトは自身が抜けないようにとすぐにマサキの腰に腕を回すと、ゆっくりと自分も腰をおろした。
ザラリとしたタイルの床にそろりとマサキを横たえる。
さっきまで2人の体を濡らしていたシャワーの湯は、壁にぶつかりながら床に流れていく。
水だまりのようになった場所でユキトはマサキを組み敷いたまま、腰を打ち付けた。
広い浴室の端には、こういうときのために置いてるんですよ、とでもいうようにブルーのマットが丸めて立てかけられていた。けれど今、この状態でわざわざマットを広げるために動きを止めるなんて、できるはずがなかった。

「あ…やっ…イキそ…」

マサキはそう呟いて、無意識なのだろうか、ユキトの肩から片手をおろし自身をソっと掴んだ。ユキトはそのマサキの手ごと彼の自身を握ってやって、腰の動きにあわせて強く扱いた。

「ああっあああんっあああ――ッ」

ブルンッとマサキの体が大きくしなり、ユキトの手に生ぬるい感触がつたった。キュウキュウと引きつるようにナカが締まり、ユキトも最奥へと貫くと同時に熱いモノを吐き出した。

「――っ、は…」

肌が蒸気してるのかシャワーの湯のせいか、クラリとするような重苦しさに、ユキトもマサキもしばらくはそのまま動けなかった。マサキが吐き出した欲が、ユキトの手をつたい、ドロドロと水だまりに溶けていった。

「マサキくん…それで」

きれぎれな呼吸をしながら、ユキトが言う。

「俺の恋人になれる?」

返ってくる言葉はなく、その代わりというように、ユキトの頭にマサキの手が優しく乗った。

Fin.

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