おにいちゃんの射精管理
義弟である理生(りお)の看病にマンションを訪れた貴大(たかひろ)。しかし以前から貴大に好意を持っていた理生の罠にハマり、ベッドで体を拘束されてしまう。しかもペニスには射精を抑止するコックリングが装着されていた。義弟のゆがんだ愛による射精管理が始まる…!
「頼むっ…もう、限界なんだ…」
何度目かの懇願も虚しく、やはり射精は叶わなかった。
貴大は苦しそうに体をよじる。
四肢の拘束具がジャラジャラと鳴った。
「冗談言わないでよ。まだ1時間しか経ってないじゃないか」
愉快げに笑いながら、理生が電マのメモリを上げた。
「ぁああッッ!」
陰茎の裏筋に強烈な刺激が走る。
押し当てられた部分が焼けるように熱い。
根元にはめられたコックリングにぶつかるたび、嫌な金属音がした。
「やめっ…あああっ!はぁあんッッ!!」
「手コキなんかと比べものにならないでしょ?普通ならすぐに射精しちゃうよね」
理生はニヤッと笑うと、ぐりぐりと電マを陰茎に押しつけた。
「ああっああっ!おかしくなるッ!」
「好きなだけおかしくなりなよ。コックリングを付けたままじゃ、射精できやしないんだから」
「くっ…」
貴大は悔しそうに顔を歪(ゆが)めた。
しかしすぐに背中を弓なりにすると、甘い嬌声を上げ始めた。
「ンぁああっ!」
「くくっ…射精管理って、独占欲が満たされるなぁ」
喉を鳴らして理生が笑う。
「さぁ、もっと僕を楽しませてよ…おにいちゃん」
今にも手放してしまいそうな意識の中、貴大は事の発端を必死に思い出していた。
*****
「理生くんなら俺に任せて。君は旅行を楽しんできなよ」
そう言って、貴大は空港に妻を送り届けた。
妻には理生という今年20歳になる弟がいる。
昔から体が弱く、数日前からひどく体調を崩していた。
「任せてなんて言ったけど、あのコ苦手なんだよなぁ…」
そんなことをボヤきながら車を走らせる。
早朝の首都高は空いていて、あっという間に理生のマンションに到着した。
「貴大にいちゃんが来てくれるなんて…!」
玄関を開けた途端、理生は貴大に抱きついた。
華奢な体がすっぽりと貴大の胸に収まる。
病人とは思えないほど、理生の身なりは整っていた。
「会いたかった…」
理生が上目遣いに貴大を見上げた。
キメの整った白い肌、長いまつ毛、濡れた唇。
猫のように柔らかい髪がエアコンの風で揺れている。
貴大の反応を試すように、スリっ…と脚を寄せてきた。
「…思ったより元気そうだね、理生くん」
貴大は理生の肩を掴むと、何気なく自分から引き剥がした。
「仮病って言ったら、怒る?」
「…え?」
「冗談だよ。さっき薬飲んだからマシになったのさ。今、コーヒー淹れるね」
抱きしめ返されなかったことが不服なのか、理生はプイッと背中を向けるとキッチンへ消えていった。
攻めの喘ぎほど汚いものは無い。
理生 さん 2021年5月15日