おにいちゃんの射精管理 (Page 2)
この美しい義弟を、貴大はずっと避けてきた。
熱っぽい視線、甘えた口ぶり、過度なスキンシップ。
男とは思えない妖艶な素振りで近づいてくる。
彼が自分に特別な感情を抱いているのは明らかだった。
「やっぱり、二人っきりはまずいな…」
貴大は脱ぎ掛けたコートを戻した。
それから、キッチンにいる理生に向かって声をかけた。
「俺、もう帰るよ。何かあったら、いつでも電話してくれていいから」
すると、慌てた様子で理生が玄関に戻ってきた。
「嘘でしょ…もう帰っちゃうの?」
「あぁ、仕事が残ってるんだ」
「一緒にコーヒー飲もうよ。ほら、いい香りがしてきたでしょ?」
キッチンから香ばしい匂いが漂ってきた。
「悪いね、今日は帰るよ」
貴大が断ると、理生が苦しそうに咳(せき)をした。
「ケホ…ッ…ひとりで心細いんだ」
肩を丸め、弱々しくつぶやく。
「もう少しだけ、一緒にいて…」
咳込んだせいか顔が赤く上気していた。
仮病という言葉が頭をよぎる。
しかし、弟を心配する妻の顔が目の前に浮かんだ。
「じゃあ、コーヒー1杯だけもらおうかな」
「ありがとう…!おにいちゃん大好き!」
理生が再び貴大に抱きついた。
腰に回された腕がさっきよりも力強い。
やはり仮病かもしれない…。
そんな思いを抱えながら、貴大は部屋に上がった。
しばらくして出されたコーヒーを飲むと、ひどい眠気に襲われた。
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「ああっ…んッ…全部、嘘だったんだな…」
貴大はギリっと唇を噛むと、理生をにらんだ。
眠っている自分をベッドに運び、服を脱がせ、四肢を拘束する。
おまけにコックリングまで装着するなんて、病人ができる所業ではない。
「僕ね、意外と体力あるんだよ。いつまでも体の弱い子供だと思ってるのは姉さんくらいさ。まぁ、貴大にいちゃんを油断させるには好都合なんだけどね」
陰茎に電マを当てながら、理生が不敵に微笑んだ。
「こんなことして冗談では済まな…っああっんっ!」
ズジュッ!と電マがカリに触れ、貴大の体が大きく跳ねた。
「怒ったり、よがったりして、おにいちゃんは忙しいねぇ」
理生が肩を揺らして笑った。
しつこく電マでカリをなぶり続ける。
「なんでっ…こんな…あぁンンッ!!」
貴大は時折羞恥心を忘れ、自ら腰を揺らした。
攻めの喘ぎほど汚いものは無い。
理生 さん 2021年5月15日