巡る想いと快感と (Page 4)
ドロドロとした白濁が、ポタポタと玄関の床に落ちていく。
首だけを動かして後ろを向けば、ツツミの鋭い瞳とバチッと目が合った。
「は…あ、ごめ、すぐイッて…」
これまでも、そうだった。
僕は、ツツミの愛撫ですぐに達してしまう。
自分だけが達してしまうことを、申し訳ないと思って謝る僕に、いつもツツミは優しく笑ってキスをしてくれた。
けれど今日のツツミはニコリともせずに、冷たく僕を見下ろしている。
「お前の体なんか、知るんじゃなかった」
そう言ったツツミの声は、酷く傷ついているようで、思わず僕は体ごとツツミの方を向いた。けれどすぐに肩を掴まれ、体を反転させられる。
「こっち見んな。お前の顔みてヤリたくない」
そう言って、ツツミは再び僕の体をシューズボックスに押し付けて、ツツミの自身で無遠慮に僕のナカを貫いてきた。
胸の奥にナイフを突き刺されたような激痛と、確かに知っている快感で、涙が溢れてきた。
「はっ…あっ、ああっツツミ、なんっでぇ…」
潰されるんじゃないかと思うほど強く肩を掴まれて、ズンズンと何度も、何度も貫かれる。
僕たちは、セフレだった。
けれどこれまで1度だって、こんなに乱暴にツツミに抱かれたことはなかった。
どうして今さら、こんなことになっているのか。
「ツツミ…っ、痛、いっ…」
せめて肩を強く掴む手を緩めてほしくて、そう訴えるものの、ツツミの手には力が入ったままだった。
ズンズンと律動を繰り返しながら、ツツミは言う。
「っ俺が、あのとき、もうやめようって言った理由、わかる?」
「あっ…ああっ」
「俺がっ…おかしくなりそうやったからや」
「んっ…」
ガタッガタッ、とシューズボックスが振動に合わせて音を立てている。
乱暴だし肩も痛いのに、僕のナカを突くツツミのたかぶりは、以前とまったく変わらない。
僕をトロトロに溶かして感じさせてくれる、この半年間、焦がれてしかたなかった、ツツミの雄だ。
悲しいくせに涙を流しているくせに、僕のナカは嬉しそうにビクビクと感じているのだ。
ツツミは片手を前に回して、僕の自身を手で掴んできた。
激しく扱かれながら後ろを突かれると、またすぐに吐精感に襲われる。
「ひぁっ…あっ、あ、ツツミっ…また、イクッ」
「お前を抱くたびに、どんどんおかしくなってた。男同士、やのに。面倒なこと抜きで性欲も満たせて、それで、よかったはずやのに…」
「あっあああっああああっ」
ドクッと体が波打って、また、僕は精を放つ。
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