遠距離恋愛 初めてのビデオ通話セックス
社会人、浮田康平の恋人は現在イギリスで働いていて遠距離恋愛中。なかなか会えない寂しさを募らせ、康平は1人で寂しさを慰めることを決意して定時に退社する。楽しみ始めた直後になんと、恋人の祐樹から電話がかかってきて…。本番なしのショート短編です。
俺、浮田康平には恋人がいる。ちなみに相手は男性だ。
その人は俺より3つ年上で、俺の会社の取引先の外資系企業に勤めていて出会ったのも仕事の関係だ。
俺のひとめぼれから始まって、プロジェクトが終わって二度と会えなくなるのが嫌で告白したらなぜか了承されちゃって、とにかくかっこいい素敵な人なのだ。
彼は今、仕事の関係で海の向こう側で働いている。そう、俺たちは遠距離恋愛をしているのだ。
「もう3か月も会えていない…」
俺はスマートフォンのメッセージアプリを開きながら机に突っ伏す。
メッセージは数時間前に送られてきている恋人からの
「おやすみ」
で終了している。
日本は正午、俺はちょうど昼休みだった。彼の今いる国、イギリスは夜中。当然連絡なんてできない時間だ。俺たちをつなぐのはメッセージアプリか電話か、たまにするビデオ通話か、それくらいである。
「寂しい…」
俺は恋人の体温を思い出し胸が苦しくなった。寂しいのは俺だけだったらどうしよう、そう思うと素直に寂しいと言えずにいたのだった。彼の暖かい胸板で寝たい、あれやこれやいろいろしたい、考えているうちに股間が少し反応したのを感じた。今日は早く帰って1人で寂しさを慰めよう、決意して俺は顔を上げた。
その夜、俺はばっちり定時退社を決めて家に帰る。さっさと夕飯を食べ、軽くビールを流し込む。風呂にかけこみ、準備も整えた。俺は勇んで寝室に入りベッドの下から箱を取り出す。この箱の中には俺のおもちゃがいろいろ入っているのだ。
「んっ」
風呂の中で準備をしたためか、俺の尻の穴は少し緩くなっており簡単に指が入る。俺は少しずつ穴を広げるように穴をほぐす。
「んっ、ん」
彼の指はもっと、俺の指なんかよりも長くてたくましい。俺は思い出して切なくなる。
そろそろいいだろうか、俺は箱の中から硬くて大きいディルドを取り出す。
「あっ」
グッと尻の穴に向かって押し込むと圧迫感を感じる。
真ん中くらいまで入ったところで、突然スマートフォンのバイブレーションが部屋に響き渡った。
こんなときに誰だ、俺は尻にディルドを入れたまま渋々起き上がりスマートフォンの画面を見る。
そこには愛しの恋人の名前、『祐樹』と表示されてた。一体こんな時間にどうしたんだろう、俺は慌てて電話を取る。
「…康平?」
そういえばなんだかんだで電話も久しぶりだった。俺は恋人の声をかみしめる。
「ん?祐樹?どうしたの?仕事は?」
「今日は休みなんだ。この時間ならもう君も家に帰ってるかと思って電話してみた。」
電話越しで祐樹のへへっと照れ笑う声が聞こえる。元気そうでよかった、俺はホッとする。ホッとすると同時に俺は日本とイギリスの距離を実感し寂しくなった。やはり物理的に離れているのは悲しい。
「康平、好きだよ、愛してる」
俺の心臓が飛び跳ねる。
「きゅ、急にどうしたんだよ」
「やっぱり口に出して伝えられるときはちゃんと言いたいんだ」
「もう1回…」
もう一度恋人からの愛の言葉が聞きたくて、俺は強いる。
「愛してるよ、康平」
祐樹の落ち着いたテノールの声に俺の尻の穴がうずく。そういえばディルド入れたままだった。俺は片方の手でディルドを動かす。
「んっ」
「誰かいるのか」
やばい、声が漏れてしまった、そう思った時には時すでに遅し電話口からは温度の下がった声が聞こえる。
「ち、ちがう」
「ふーん、どうちがうか言ってもらおうか?それともそこには俺じゃないちがう男がいるのか?」
祐樹は冷たい声で言い放つ、嫌われたかもしれないそう思うと涙がこぼれた。
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