腹の奥のあまいもの (Page 2)
「炎、交代して。俺も限界」
けれど、休む暇もなく、炎が出ていったそこに、泉の硬いものが埋められて。
「や、ま、待って…」
逃げる腰を捕まえるようにして、士郎は泉によってベッドに仰向けに押さえつけられてしまった。
「やぁ、っん、あ…ま、やだ…」
「中熱すぎ…士郎、もうちょっと我慢して」
少し余裕のなさそうな顔をする泉は、そんな士郎の奥に、熱いものを打ちつけていき。
士郎の性器は、まるで壊れてしまったかのように、だらだらと精液が漏れていた。
「色っぽいな、士郎」
そうして、横で見ていた炎が悪戯をするように舌を見せてきて、そんなぐちゃぐちゃの士郎の性器を咥えてくる。
「っ、ひぃ…やめ、っあ、んぁ、あ」
「やば…っ、炎に咥えられると、めちゃめちゃ締まってる」
さっき中で炎が出したものが、恥ずかしいくらいの水音を立てて泡になっているのがわかる。
恥ずかしくて耳を塞いだ士郎だったが、彼らは構わず士郎の体を犯していった。
「っ、も…ぁ、っぁ、もう…だ、めぇ、あぁっ」
そうして、泉が奥をぐりぐりと刺激して、波のような気持ちよさが一気に襲ってきた士郎。
記憶があるのは、そこまでだった…。
*****
次に目を覚ました士郎は、見覚えのない綺麗な森の中にいた。
綺麗な湖面の心地よい水の中で、泉によって体を洗われていた士郎。
泉は士郎の意識が戻ったのに気づくと、少し気まずそうに笑みを返す。
「ごめん、やりすぎちゃたみたい。この水の中にいれば楽になるはずだから、俺に捕まって」
足がつかないほど深いその湖だったが、士郎は不思議と怖いとは思わなかった。
それよりも怠くて重い体を泉に預け、気持ちよさにそのまま眠ってしまいたいと思えてしまう。
「士郎。疲れてると思うけど、話を聞いてくれ。俺はこの地の水の神で泉。一緒にいたのが幼馴染で、火の神の炎。俺たちは人の生気を好むんだ」
それを聞いても、士郎の思考はぼんやりとしていた。
驚くってよりは、泉の声が心地よくて聞き流しているって感じで、右から左に声が流れていくのだ。
「君は生まれた時から、俺たちを誘うようないい匂いがしていて。たまにいるんだ、人間の中にそういった力を宿した奴が」
彼の手が、士郎の下腹部のあたりを撫でる。
「ここに力があるんだよ。20歳になれば俺たちがそれを味わえるようになれる。ここの奥に俺のをハメてやれば、ずっと美味い蜜のような力が味わえるんだ。さっきだって最高すぎたよ」
気づけば彼の指がするりと士郎の後ろを撫でて、そうしてまた、あの硬いものが当てられる。
「ちょ、…まさか、俺、もう無理だって」
彼に先を押し込まれて、ぼんやりとしていた士郎の思考がハッと戻る。
しかし、泉は士郎の言葉を聞かずに、かき分けるように熱いものを奥まで入れてきた。
「昔から炎とは好みが一緒で、好みの人間が見つかるたびに共有してきた。けど、士郎のことは独り占めしたいと思える。そんな人間は長い間生きてきて初めてだ」
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