腹の奥のあまいもの (Page 3)

ついさっきまで彼らに犯されていたせいもあって、泉のものはすんなりと入って行き。
そうして彼の触れてきた、下腹部の1番奥にまで埋められてしまう。

苦しくて、息がしづらくなるそこ。
しかし、後ろでは泉の気持ちよさそうな声が聞こえていた。

「…っ、士郎、さっきよりもずっと柔らかくなってるね」
「っん、あ…中、み、みずが…」

泉が出入りするたび、中に水が入ってきて。
怖くなった士郎は泉に抱きついた。

「大丈夫。ここの水は浄化されてるし、それより、こっちに集中して」
泉は士郎の胸に顔を埋めて。
そうして、そこにある突起に舌を這わせた。

気持ちよさに、つい仰け反ってしまう士郎だったが、ふと陸からこちらを見つめる炎の姿に気がつく。

「あ、まっ…ん、ふぁ…炎が、ぁ…見て…」
彼は木に寄りかかりながら、少し不満げな顔をしてこちらを見ているのだ。

「そうだね。抜け駆けされて怒ってんじゃない?この水は、炎は苦手だし。それに言ったじゃん、俺も炎も士郎のことずっと狙ってたって」
そう言いながらも、泉は腰の動きを止めてくれることはなくて。

水が波打つほど激しく、士郎の中を出入りする彼のもの。
士郎は炎の視線が気になりながらも、気持ちよさに体を震わせて、甘い声をあげてしまう。

「ん、ふあ…あ、っん、あ…あ、っく、イく…」
それから、堪えきれずに達してしまい。
士郎は泉に寄りかかって、そのまま、また意識を失った。

*****

目を覚ますと、士郎は見知らぬ家にいて、ベッドの上に寝かされていた。
隣の部屋では、炎と泉が何やら言い争っているらしく、そんな2人の声に、士郎は目を覚ましたのだ。

ふと士郎は、自分の体がすごく熱いことに気づいた。
喉が酷く渇いた士郎は、近くのテーブルの上にある水差しを取ろうと、ベッドから降りたのだが…。

「…っ、痛…」
大きな物音を立てて、士郎は床に倒れてしまう。
なぜか足腰に力が入らなかったのだ。

「何の音だ!?」
「士郎っ!?」
部屋のドアが開いて、炎と泉が飛び込んでくる。
士郎は自分の情けない姿に顔を赤くした。

「ごめん。水取ろうとしたんだけど、なんか力が入んなくて…」
そんな士郎を抱え上げてくれたのは炎で、士郎をベッドへと運んでくれる。

「泉が抜け駆けしたせいだな。ただでさえ、俺たちが2人で生気を食ったあとに、こいつがまた、士郎のこと食ってただろ?」
炎がコップに水を入れて、士郎に渡してくれる。
一方で、入り口で立ち尽くしている泉は気まずそうな顔をしていた。

「士郎、お前選べよ。俺にするか、泉にするか。お前だって寝たきりの生活は嫌だろ?」
炎はそう真っ直ぐに見つめてくる。
だが、いきなりそう言われても答えが出るはずもなくて。

彼らが去って1人残された士郎。
ただ、ぼんやりと外を眺めていた。

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