好きと言えたらいいのに (Page 2)

豆田の湿った指先が俺の腹をかすめる。くすぐったくて身をよじると、豆田に押し倒された。
首筋に口づけられる。何度か食むように口づけられ、豆田の熱い息に俺の欲望が刺激される。

「あ…」

鎖骨のくぼみを吸われ、豆田の唇が少しずつ下りていく。胸の先を捉えられて体が自然と浮いてしまう。

「豆、…だ、やっ…」
「嫌じゃないのに嫌って言うの、可愛いな」

豆田が俺の胸の上で笑っているのがわかった。息を感じるだけで胸も顔も熱くなる。

指と口でじっくりと胸を慣らされると、体をひっくり返された。ぱりっとしたシーツに硬くなった胸の先が擦れて、ぴりりとした刺激が走る。

「んっ…、ふ、…」
「大垣。少しだけ我慢して」

ひやりとしたジェルの感触をお尻に感じた。ごつごつとした指が秘められた場所を探り当てる。
…豆田以外の誰にも許していない場所…。
何度受け入れていても、最初は緊張と痛みで体がこわばる。

豆田には俺が感じる場所がわかっているのだろうと思う。そこには触れずに、時間をかけてゆっくりと慣らしてくれる。
豆田の指だけで、俺はとろとろになってしまうのだ。

「ま、め…、も、う…」

じりじりするような熱が体の中で渦巻いている。豆田の指は触ってほしい場所の近くをこするだけ。
出口を与えてもらえない苦しさに、腰が揺れてしまう。
指じゃなくて…、豆田自身がほしい…。

「豆っ…、田…」
「うん…。いい？」

ぼうっとした頭で何度も頷くと、目尻に唇を感じた。

「大垣、泣いてる」
「…ちが…、っ…」
「…泣くなよ」

困る…、そう聞こえた気がした。でも、気のせいかもしれない。
一気に指を引き抜かれ、豆田自身を受け入れたときには、俺は何もわからなくなっていたから。

豆田が腰を動かすたびに熱と刺激が膨らんで飲み込まれてしまう。
このままでいられたら…、豆田と繋がったままでいられたら。

「あ、あっ…、やっ、…ま、」

豆田に大きく突き上げられる。
目の前が真っ白になった…。