好奇心から始まった関係 (Page 3)

「っ…!」

ドクリと屹立が大きく脈打つと、眼下で座り込む体がピクリと振るえ、陰茎部にピリッと鈍い痛みが走った。

「歯、立てないでよ」

笑い交じりに言いながら仕返しする感覚で、奥の方で亀頭部とその境目を押し付けて腰の動きを少しだけ速めた。

沸き続ける唾液や潤い続ける粘膜が、ガチガチに硬くなった肉へ熱を供給し続ける。

止まらない熱の供給に減速しない脈動。

熱に浮かされてぼんやりする頭や、チカチカする視界。

それらを感じ取ったオレは、悦びの頂点を目前に見た。

「ふっ…んっ」

「ほら、ちゃんと残らず味わってよ」

下腹部の動きを止め、楠雄の口内に沈む肉棒へ力を入れると、溜めていた欲望を吐き出した。

「うぐっ…!」

流れ込んできた液体を受け止めきれず、楠雄はむせながら短くうめく。

「全部飲み込むまで、このままだから」

「…」

抵抗しても状況が変わらないと悟ったのか、苦虫を食いつぶすような表情を浮かべながら黙って喉を鳴らした。

カリ首やその周辺を不意に吸い付かれると、微弱の電気が流されたように鈍くも甘い痺れが全身を巡る。

うっとりと官能の余韻を味わっていると、楠雄の喉の動きが止まっていた。

その様子を目にしたオレは、下腹部を退いて約束通り口内を解放してやる。

「ごほっ、ごほっ…うっ」

すると限界だったといわんばかりに狭い肩を小刻みに上下させながら、楠雄は酸素を一気に取り入れて浅い呼吸を繰り返した。

解放感を味わってしんなりする肉棒と下唇の間で切れたもろい銀糸。

収まりきらず楠雄の口角から垂れる真っ白な液体。

目に入るそれらは卑わいで、それを自分がさせたかと思うと妙な色気を放っているように見えた。

まだ満たされないのか、それとも目の前で漂う色香や妖艶さに駆り立てられたのか。

欲を飛散させた早々に、垂れている肉へ再び生気が注入され始めていた。

「…これで、もういいだろう」

呼吸の乱れを直すと、楠雄は口元を手の甲で拭いながら立ち上がってポツリと呟く。

視覚と聴覚を刺激する言動に、正常な感情が欠落していくのが自覚できた。

華奢な体を味わい尽くしたい。

沸き上がる欲求をとにかく沈めたい。

色濃く残っているのはそんな不純な欲望。

立ち上がってこの場を去ろうとする楠雄の両手首を後ろでまとめ、鈍い金属音を立てながら目の前のロッカーに肢体を押し付け、その上に被さるように体を密着させた。

「っ…おいっ…!」

抗議や怒りを含んだ訴えを右から左に流しながら、片手で楠雄の下半身の衣類を剝いでいく。

ベルトを外してパンツを床に落とし、もう1枚の布の中に手を入れた。

「っ…はぁっ」

中心部の肉はもう柔らかな芯を含んでいて、控えめな反応を見せていた。

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