解けない呪い
魔法学校の教員には、魔法使いと人間の2種類が在籍する。そして僕は治療魔法科目の教員である。しかし僕は呪い魔法を教える性悪男に無理矢理組み敷かれ、挙句の果てに魔力も無効化されてしまい……。そして僕は同僚である人間の教員に腹の中の液体をかきだしてもらっていた。
目の前がチカチカする。僕の身体は長引く強い刺激に悲鳴をあげていた。
「うっ、うあ……っ、ん、んん……」
ぐちっ、ぐちゅ、にゅちっ、と壁を削ぐように指を出し入れされ、性行為よりも艶めかしく、ねばついた液体の音がバスルームに反響した。
「身体丸めんなよ。やりにくいだろうが」
「うあ、ん、ごめ、んっ」
ぐぽっ。
「ひぃんッ」
「情けねー声だすなよっ。あと掴むな、シワになんだろうが」
「うう、っ、ごめ、あ、もっと、ゆっくりしてぇ……っ」
僕はゲインに抱きついていた上体を無理やり引きはがされ、バスタブの縁に両手をついた。
ゲインは僕の同僚だ。女好きで有名な、生物学の教員。べつに僕とはそんなに仲がいいわけではないのに、なぜ僕の後ろに指を入れているかと言うと、元凶はエドワードという自分勝手で性悪な、呪い専門魔法使いのせいだ。アイツの機嫌を損ねたら最後、容赦なく呪いの実験台にされたり、慰み者(なぐさみもの)にされたりする。そして僕はまんまとアイツに首根っこを掴まれ研究室に投げ入れられ、組み敷かれてしまった。体に力が入らなくて立てずに寝転がっていたのだが、そこに入ってきてしまったのがゲインだったというわけだ。
苦虫を嚙み潰したような顔をして僕を見下ろしたゲインだが、なんだかんだで優しい彼は、そんな僕を見放すことなくバスルームに半ば強制的に連れて行ってくれた。
「だいたい、お前も魔法使いなんだろ。しかも治療科目の担当じゃなかったか? 自分でやってくれよ、こんなこと……」
「んっ、う、だって、魔法、使えなく、っ、あぁんっ、っ、されちゃってっ」
「もう喋らなくていいわっ。変な声ださねえよう、口塞いどけ!」
「うぅ」
ゲインはこの魔法学校の中でも数少ない人間の教員だ。魔法使いは興味と力さえあれば魔法で何でもできてしまうから、知識に偏り(かたより)が生まれてしまう。そこでこの学校では人間の知識人も教員として配属させていた。
「ん、っ、はあ……っ、んうっ」
どろり、と腹の中に出されていた熱い液体がかきだされていく。中に出された精液は、普通の男よりはるかに多く、きっとそれも魔法の力で増やされているのだと思う。
「もっと力抜かねえと奥まで届かねえよ」
「っ、んん……っ、あんッ、う、はあ……っ、は、あ……」
ぐいっぐいっと指がナカで折れて、そのたびに無理矢理な快感が押し寄せてしまう。しかし擦らなければ中の液体は取れないわけで。単純な性行為のような抜き差しよりもよっぽど刺激が強かった。
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