先生!治療が気持ちよすぎます!
葵(あおい)はかかりつけ医で「蜜病」という聞いたことのない病名を告げられる。それはお尻から特殊な体液が漏れてしまう珍しい病気だった。未知の病気に緊張しながら先生の丁寧な治療を受けていると、葵の体はだんだん気持ちよくなってしまって…!?
「葵くんは、蜜病だね」
「み、みつびょう…?」
聞きなれない言葉に、僕は眉を寄せて目の前の白衣が似合いすぎているオジサマを見た。
小さなころからお世話になっている大好きなお医者さまは、僕を安心させるようににこりと優しく笑う。
そして、言った。
「そう。とても珍しい病気だ。でも大丈夫。ちゃんと治療すれば治るから。…一人でつらかったね」
*****
「じゃあこのベッドに、うつぶせに寝転がってくれる?」
治療室に案内された僕は、先生にそう指示されて素直に横になった。
何度も来ているクリニックなのに、こんな部屋があるなんて知らなかった。
キャビネットが一つと大きめのベッドが一つあるだけの殺風景な部屋は、あかりが絞ってあって薄暗く、一つも窓がない。
あまり病院ぽくない部屋だな、と思ったけれど、レントゲン室とかそういう部屋だと思えば薄暗いのもなんとなく納得できた。
「少しだけ腰を上げてくれる? そう、上手だ」
先生に言われた通りに、足を折ってお尻を突き出す体勢になる。
少し恥ずかしいけれど、治療してもらうのはお尻なので、仕方がなかった。
「患部を見たいから、ズボンを下ろすね」
先生の低い声が暗闇に響く。
「はい」と僕は返事をして、羞恥に耐えようとギュウと目を閉じた。
下着ごとズボンが膝まで下げられる。
そして先生の手がそっと、僕の尻たぶを二つに割って、つん、と、お尻の穴をつついた。
「ぁ、」
思わず小さく声を漏らし、お尻に力を入れてしまう。
その瞬間、じわ、と、穴の周りが湿る感覚がした。
「やっぱり、少し濡れているね。自分でもわかるかな。ここから特殊な体液が漏れてしまう病気を、蜜病と言うんだよ」
「な、治りますか?」
「少し時間が掛かるかもしれないけれど、治らない病気ではないよ」
「そうですか…」
ほ、と息をつく。
安心した僕に、先生は続けて言った。
「早速今日から治療を始めていこう。変な感じがするかもしれないけど、ちょっとだけ頑張ってね」
「はい」
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