禁じられた関係

・作

二つ年下の後輩、優太と関係を持ってしまった洋介。お互いに彼女もいて、満たされているはずなのに何度もお互いの体を求めてしまう。今日もまた、二人が本当に求めているものは、お互いの体なのか?それとも…。今日もまた、二人は逢瀬を重ねてしまう。

月の光に、優太の横顔が照らされる。
電気を消して、真っ暗にして、っていうのは俺のリクエスト。
真っ暗闇の中、探り探りで互いの指先を絡めていくのが、好きだ。
それに、情事中の顔を見られるのは、大嫌いだ。

「…は…ぁ…」
「暗いから、どんくらい痕がついたかわかんないや」

首筋を噛んだ優太が、悪戯っぽくそうつぶやいた。
痕をつけるのが目的なくせに、よく言うよ。
“どの口が言ってるんだか”と言い返したら、降ってきたのは噛みつくようなキス。

「んん…ッ」
「…まじ生意気…」

小さく聞こえた、そんな言葉。
生意気って言われたって、俺のほうが年上だ。
二つ下の後輩に、そんなこと言われる筋合いはない。

彼女の友だちの、彼氏。
初めましてがそんな出会いだったなんて、今じゃ笑い話だけど。

「俺とするのと、女の子とするの、どっちが好き?」
「…そういう質問には答えない」
「ケチくさ」

俺も優太も、いわゆる“バイ”というやつ。
お互いに彼女がいるし、女の子とセックスもする。
だけど、こうやって関係を続けているのは、互いに気持ちがいいからだ。

女がいいとか、男がいいとか、そういう大きなくくりじゃない。
俺も優太も、お互いとのセックスが好きだから、ダラダラとこの関係を続けている。

「痕ついてて、彼女になんか言われないの」
「言われない。真っ暗ん中するから」
「ふーん…うっかりしててバレたとかやめなよ」

じゃあ痕をつけなければいいのに。
そう言おうとしたところで、もう一度肩口に噛みつかれた。

俺がなんで真っ暗な中でセックスするか、知りもしないくせに。

もうすでに目が慣れてしまっている。
肌の色やはっきりとした輪郭はわからなくても、その表情はなんとなくわかる。
優太はいつものように満足げな表情を浮かべながら、俺の体中を撫でまわしていく。

骨ばったその指先が、俺の胸の突起をかすめて、思わず小さく声が漏れた。

「…もう硬くなってんじゃん、ココ」
「嫌な言葉攻め…それ」

互いの体のことはもう、わかりきっている。
ちゅ、ちゅ、と音をたてながらそこに吸いつかれて、時折前歯で甘噛みされる。
そのたびに、こいつに開発された俺の体は反応を示してしまうのだ。

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