僕はそれでも番犬を愛でる

・作

エルネスト・アランは、王子である。次期国王として期待の星であるアランは、1匹のペット、もとい番犬を飼っている。名前はレイ。口の悪い、仕事ができない番犬だが、アランは彼を可愛がった。これはそんな1人と1匹のある朝のお話。

 海に囲まれた小さな大陸の、半分を束ねるエルネスト家。アランは、その家の王子である。権力に媚びることなく、鍛錬に励み、領地内の問題には親身になって寄り添う。そんな期待の星であるアランは、1匹のペットを飼っていた。

「きみはペットなんだよ? 僕の言うことをちゃんと聞いてよ。寝るときはパジャマを着てって何度言ったらわかるの?」

 朝食前の清々しい空気のなか、アランはベッドの上で片膝を立てて座るレイにそう言った。レイは狼のような耳をピンと張りつめ、寝起きから間もないことが伺える不機嫌な表情をし、裸体に白いシャツを肩に引っかけただけの状態で知らんぷりをしていた。

「もう……言うこと聞いてくれないなら、ご飯はなしにするよ」
「うるせえなあ。俺はペットじゃねえっつの。番犬だろ、番犬。ったく、俺のプライドも大事にしてくれよ、坊ちゃん」
「そういう乱暴な言葉を使わないでって、いつも言っているだろう」

 アランはため息をつきながら、レイの隣に静かに腰かけた。レイは「ぶえっくしょい」と口を抑えることもせず盛大にクシャミをした。

「レイ、また風邪ひいちゃった?」
「ちげーよ、ホコリだよ、ホコリ」
「シーツも昨日替えたし、清掃も入ったはずだけどな……」

 レイは番犬として雇われたが、身体が極端に弱かった。アランが静かにベッドに腰かけただけでも、彼には浮遊するホコリが見え、そして鼻腔を刺激したのだろう。繊細で敏感な身体は、番犬として全く役に立たない。それでも彼を見放さなかったのは、アランの心根の優しさゆえだろう。しかし使えない番犬は追放こそされなかったものの、他の使用人よりも格の低い部屋で過ごすしかなかった。

「かわいそうなレイ。今度こそ、もっといい部屋に移してもらえるよう話を通すよ」

 アランはレイの頬を撫でながらそう言った。レイは不服そうにしながらも、その撫でる手が額へ、耳へ、喉へと移っていくごとにグルグルと喉を鳴らした。

「うるせーな。いいよ、べつに」

 レイがそう言うと、アランは喉を撫でていた手を握り、人差し指だけ伸ばし例の下あごにあてた。クイと上を向かせて、視線を交わらせる。

「乱暴な言葉は使わないでって言ってるよね」

 レイはアランの語気にフーッと鼻でため息をついた。「またそれか」と言わんばかりの視線を目の前の飼い主に向けた。

「あと、なんでココ立たせてるの? メイドが来たら驚くだろう」

 アランはシャツの裾を自己主張するように盛り上がらせる中心に、躊躇い(ためらい)なく手を乗せた。ピクンと揺れた棒状の肉の先っぽを包むように手を被せ、持ち上げるようにしてソレの形をシャツ越しに露わ(あらわ)にさせた。

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