お人形さんは快感中毒 (Page 4)
「いっ…そんな大きいの、無理…」
すっかり怖気づく僕に、陸は潤んだ瞳で微笑んだ。
「大丈夫だよ、ちゃんと入るから。純ちゃんは、俺に身を委ねていればいいんだよ」
陸の性器の先端が、僕のアナルに触れた。
「うぅ…」
「怖がらないで。優しくするよ。俺のこと、好きになってほしいから」
「えっ」
陸の最後の言葉に戸惑っていると。
「あっ!あぁっ!いやあぁっっ!」
陸が挿入を始めた。
「純ちゃん、可愛い…。こんなお人形さんみたいな子を抱けるなんて、幸せだな」
うっとりと呟く陸だが、僕は異物感に息が詰まりそうになっていた。
「んうぅっ、抜いてぇっ!」
「ダメだよ。いっぱい気持ちよくなるんだから。ほら、ここだね?」
陸は甘く囁くと、さっき快感を得た箇所をペニスで擦る。
「いっ!あぁっ、そこぉっ!」
「感じちゃったね、純ちゃん。ナカが締まって、俺もすごくイイよ…」
ゆるゆると抽挿を繰り返されて、その気持ちよさに、僕の思考がぼんやりとする。
「あっ、あっ、あんっ!な、んか、ヘンに、なりそっ…」
「そうだよ、とろけちゃうでしょ?このまま一緒にイこう…?」
陸がより深くまで腰を打ち付けてきた。
「あッ!」
射精時とは種類の違う快感に、僕の脳内は完全にヤられてしまう。
「あぁッ!イイよぉッ!んぅっ、あ、やんッ、あ、あ、あぁぁーーんッッ!!」
だらしない声を出して、僕は達した。
同じく絶頂を迎えた陸と共に、借り物のワンピースを白濁でぐちゃぐちゃに汚した。
*****
フワフワする頭を抱えたまま、洗面台でワンピースを洗濯した。
バスローブを羽織って浴室を出ると、陸が僕のポシェットを探っている。
「ちょっと、何してんだよ!」
駆け寄ると、陸はニヤニヤしながら振り向いた。
その手にあるのは、一枚のカード。
「純ちゃん、俺と同い年だ。元の顔も可愛いんだね。次は男の格好で会おうよ」
それは僕の学生証だった。
「返せよ!」
取り返そうとしたが、ひょいとかわされてしまう。
「また会ってくれたときに、返してあげる」
「なっ…」
言葉を失う僕に、陸はきっぱりと告げた。
「俺、純ちゃんのこと、本気で好きになっちゃったから」
一枚のカードが、僕の人生をさらに変えようとしている。
あの痺れるような快感を知ってしまった僕は、もう後には戻れないのだった。
Fin.
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