檻を挟んだ番 (Page 2)
「別に、種族なんて恋には関係ないじゃないか」
僕はこの世界に一言皮肉を放つ。
「僕は、ありのままのウルが好きだよ」
「…そう言ってくれる人も少ないからな。ありがとう、俺を受け止めてくれて」
「また来るね」
彼のところに来れるのは数日に1回だ。僕は後片付けを済ませ、外に出る。
檻越しの彼の姿を見て、そっと冷たい鉄格子に手を触れた。
「こんなもの、壊れてしまえばいいのになぁ」
その声は皮肉にも、どこにも届くことはない。
Fin.
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「別に、種族なんて恋には関係ないじゃないか」
僕はこの世界に一言皮肉を放つ。
「僕は、ありのままのウルが好きだよ」
「…そう言ってくれる人も少ないからな。ありがとう、俺を受け止めてくれて」
「また来るね」
彼のところに来れるのは数日に1回だ。僕は後片付けを済ませ、外に出る。
檻越しの彼の姿を見て、そっと冷たい鉄格子に手を触れた。
「こんなもの、壊れてしまえばいいのになぁ」
その声は皮肉にも、どこにも届くことはない。
Fin.
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