兄との痴態に浸る午後 (Page 5)
「聡っ…」
聡の両脚に、隆の手が掛けられた。
そのまま、大きく開かせる。
聡は自身のアナルに手指を添えると、グッと押し広げた。
「お兄ちゃんの、僕のここに挿れてぇっ!」
「うっ、聡、そんな言葉、どこで覚えたんだ?」
予想外の行為だったのだろう、隆は頬を紅潮させた。
聡の後孔に、隆のペニスの先端があてがわれた。
「あぁっ!」
本能のままに腰を押し進める隆に、聡は思わず声を上げた。
その秘部は、すんなりと隆を受け入れる。
「お兄ちゃんの、入ったぁっ!もっと奥まで突いてぇっ!」
「はぁっ、聡っ!」
隆がジュプジュプと男根を突き動かすと、聡は悦びに涙を零した。
「あッ、あぁんッ!気持ちいいよぉっ、お兄ちゃんっ!」
「俺もだ…。聡のナカ、トロトロで気が狂いそうだ…」
互いに、湿度の高い息を吐き出す。
隆は絶頂の予感に耐えるように顔をしかめた。
「ん、あッ、んぅッ!ねぇっ、一緒にイこうっ、お兄ちゃん…!」
「はっ、は…、ああ、一緒にイクぞ…!もっと激しくしてやる…」
荒々しい腰の動きに、聡の内奥から快感がせり上がってくる。
「あぁんッ!イイッ!あッ、イ、イクぅッ!おにい、ちゃぁんッ!」
「くっ、聡ッ!」
二人はほぼ同時に達した。
得も言われぬ恍惚に捕らわれたまま、互いに見つめ合いながら精を放った。
*****
乱れたシーツの上で寝そべると、聡はため息を吐いて呟いた。
「僕たち、兄弟でこんなことして、いいのかな…」
思い詰めた様子の聡に、隆が優しく笑い掛ける。
「何言ってんだよ。聡の人生は聡のものだ。自分がしたいように決めて、いいんだぞ」
隆の言葉に、聡の表情がふっと緩んだ。
「じゃあ僕、お兄ちゃんとずっと一緒にいたい」
「勿論だ。これからも一緒に暮らすぞ。…それより、聡」
「なぁに、お兄ちゃん?」
首を傾げる聡に、隆はこう言い含めた。
「俺たちは恋人同士なんだから、これからは、『お兄ちゃん』じゃなくて名前で呼べよ」
「えっ…」
恥ずかしがる聡。
ややあって。
「うん…。隆、愛してる」
放たれた甘い言葉に、隆が酷く動揺して顔を赤らめたのは言うまでもない。
Fin.
最近のコメント