愛Doctor
仕事場の先輩・直樹と後輩・龍のカップルは、休日、一人暮らしの家で会うことになっている。まったりした休日で家デートをしていると直樹からある提案が。せっかく誰も居ない部屋なんだし、何もしないのはもったいない!ってことである遊びを始めることに。
今日は久々に龍と休みが合ったから俺の家でデートをしている。
テレビを観ながらソファーでくつろいで待っていると龍の訪れを知らせるチャイムが鳴った。
俺は無言でガチャっと玄関の扉を開くと同時に龍が俺に抱きついてきた。
「龍?」
「会いたかったよ、直樹…」
「ふっ。いつも会社で会ってるじゃねーかよ」
「…違う。こうしてプライベートで会いたかった…」
抱きしめてくる力が強くなり、龍の気持ちが伝わる。
俺はそっと扉を閉めて、龍を強く抱きしめる。
「…俺も」
しばらく玄関で抱きしめあっていたが部屋行こうと促し、部屋に戻った。
「みてみて!これ、直樹と食べようと思って買ってきた!」
満面の笑みで見せる龍の手には美味しそうな、けど甘そうなシュークリームがあった。
「おー。美味そうじゃん。後で食うか」
「うん!」
龍は慣れた手付きで冷蔵庫にしまい、ソファーに座る俺の横にちょこんと座りにきた。
「あー!こうして直樹と過ごすのいつぶりだろー?幸せすぎるー」
「確かになぁ。仕事が立て込んでたからさ。ごめんな?さびしい想いさせて」
「ううん?いいの!こうして一緒に今居られてるし」
「…なぁ。たまにはこうして誰もいない部屋だし、もったいないじゃん?」
「うん!そうだねぇ。何しよっか?」
「俺、こんな日のために用意してたものがあるんだけどそれで遊ばない?」
「え?!なになに?!」
「ちょっと待ってて?」
俺はクローゼットの中からとある紙袋を出した。
「これ」
「何?」
紙袋の中からはお医者さんセットが出てきた。
「お医者さん…セット?」
「そう。俺が医者で龍が患者さん」
「へぇー!面白そう!やるやるー!」
「じゃあ別の部屋で用意してくるからここで待ってて?」
「ほーい!」
俺は寝室に入ると龍に見せてないグッズの動作などを確認して引き出しにしまい隠した。
白衣を着て、聴診器をぶら下げて準備ができた。
「龍さーん、お入りくださーい」
龍を中に入れた。
「こんにちはー。そちらのベッドへどうぞ」
「はーい。ありがとうございます!」
「今日はどうしました?」
「あー…何か頭痛くて、気持ち悪くて…」
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