なんだかんだ言ったって、結局。 (Page 3)
ナギがお客として店へ通っていたときから首元や腕に入ったタトゥーが見えていた。
そしていよいよそういう雰囲気になって脱がした身体の、背中から足までタトゥー入りで驚いた。
思わずその筋の人じゃないかを確認する程度には。
ソッチの人間じゃないとナギは爆笑していたが、慣れるまではドキドキだった。
まあ普通のサラリーマンじゃないのは一目瞭然だが、アーティストだといわれてそんなものかとも納得したけど。
芸術方面は疎いからよくわからなかったのもあるし、結局のところ、ナギが好きで手放そうなんて気持ちもなかったのだ。
「あっン」
「ん、入ったな」
「うん、ァ、久々ッ…」
思わず、といった台詞に嬉しくなる。
しばらく会えてなかったから、久し振りじゃないなんていわれたらショックで萎(な)えそうだけど。
仰向けのオレに跨(またが)ったナギが、腹の奥までみっちりとペニスを飲み込んで腰を揺らす。
蝶と鳥の羽のタトゥーで彩られた両手をオレの腹について、目尻を赤くしながら腰を振るその姿は、えろい以外に言葉が思い浮かばない。
「ナギ、もっとお尻上げて」
「ふ、ん、ン、こう?」
ぐ、っと力の入った太ももを撫でてやると、ペニスが抜ける感覚にヨがりながらぬーっと腰を上げる。
おお、目の前でこの痴態は絶景だな。
無意識に舌なめずりすると、
「うう…グンジ、目がやらしい」
ナギになじられた。
粘膜を摩擦するいやらしい腰使いで身体を揺らしているくせに、オレだけが悪いみたいにいわれてもなぁ。
「は、あっぅ、ん、んッ」
「あー、きもちィ、ナギ…腰速くなってる、そんな振って、イきそ?」
「ン、んァ…グンジ、ぐ、んッ…ヒん…きもちー、よ、あ、あっ」
「下から突いてやろっか?」
「だめ、あ、っ…イっちゃ、うからァ」
「いーよ、イけよ、ほら、」
「うあ、あ」
騎乗位で尻を揺らす姿はもちろん可愛いけど、オレにいいようにされてひんひん鳴くナギはもっと可愛い。
だから、ペニスが抜けるときはナギの腰を支えて上げてやり、腹の奥まで飲み込むときはより深く刺さるようにオレも腰を振ってやる。
「ひ、ぅ、ぐ、んじィ…ぐんじ、も、イく、イっちゃう」
「イッて、ほらナギ、腰振りながらイくとこ見せろよ、ッ」
「は、はぁ、ァ、見、んな、イく、見ないで、や、ぐん、じ…でちゃ、ぅ…ア──」
「お、ッ! あ、キッツ…!」
激しい律動の勢いで腰を上下させながら、タトゥーだらけの身体がびくびくと震えた。
薄い尻肉が柔い内臓と共に痙攣(けいれん)して、全身で快楽を叫びながら絶頂するのがたまらない。
「イッて、るぅ、ァ、イッ、てるか、らぁ、ずんずん、しな、っでぇ…」
「腰振ってんのナギだろ…すっげ、触ってないのにイッっちゃったな、ほら、またびゅってでた」
「アッん、グンジ、が、するから」
ナギのアナルはさんざん突いたけどペニスには1度も触れていないし、ナギ自身もペニスを握る余裕なんてなかった。
なのにオレの腹に精液を飛び散らせたそれが、いやらし過ぎて頭が煮えそうだ。
「ナギさぁ、オレのこと好きだな」
「うん、好き、好きだよグンジ」
「オレも、ナギのこと大好き。えろくて可愛い」
「恥ずかしいから…見るなって、いったのに」
「もったいないから無理。な、今度はオレが好きにしていい? ナギのこといっぱい可愛がりたい」
「うん、しよ、グンジは、オレん中でイッて」
あー、たまらない。
恋人が可愛すぎて、夜更かし決定だ。
*****
最近のコメント