独占愛はノーカットでお送りします (Page 3)
「は、はぁっ、京さん…」
顔を離して、京さんの顔を見つめると。
「颯真君…いい?」
瞳を潤ませた京さんが、熱っぽく囁いた。
俺の服の裾から手を差し入れると、そっと脇腹を撫でてくる。
「うん、いいよ…うわっ!」
同意すると、突然、京さんが俺を押し倒してきた。
ソファーに仰向けになった俺を見下ろして、艶っぽく微笑んでいる。
「えっ、京さん、ベッド行かないの?」
戸惑いながら聞くと。
「待てない。今すぐここで、君を抱きたい」
焦ったような声が返ってきた。
京さんらしくない言動に驚きつつも、その想いを受け入れたい自分がいた。
*****
「はぁ、んっ、あっ、京さん…」
ソファーの上で、俺は息荒く身をよじらせた。
床の上には、脱ぎ捨てた二人の衣服が散らばっている。
全身にくまなく降ってくるキスの雨に、俺の思考がフワフワと浮上した。
「や、京さん、恥ずかしいよ…」
いろいろなところに口付けられて、身体が熱を帯びていく。
京さんは俺の顔をうっとりと眺めると、吐息混じりに告げた。
「恥ずかしいことなんて、ないさ。颯真君は僕のものだって、ちゃんとカラダに教えてあげないとね」
「あっ」
京さんの舌が、俺の胸の頂きに触れた。
そこは、俺の一番敏感なところだ。
「やっ、あ、ダメっ、んっ…」
チュクチュクと舌で舐め転がされて、そこからジンジンと快感が伝わる。
もう片方の胸の先端も指でこねくり回されて、変になりそうだった。
「あっ、イヤぁっ!」
最後に強くそこを吸われて、俺は一際高い声を発した。
ようやく顔を離してくれた京さんを、ジトッとにらむ。
「京さんの、意地悪…!」
京さんは、ニヤリと、いつもは見せないようなイタズラな笑みを見せた。
「いじめちゃって、ごめんね。感じてる颯真君が見たかったんだ」
俺を抱き寄せると、頭を撫でて嬉しそうに囁く。
「本当の君は、こんなに可愛い声を出すのにね。僕しか知らないんだ。君の初めてをもらった、僕にしか」
「…京さん…」
昨日までは知らなかった。
この人は、こんなにも俺を独り占めしたかったんだ。
京さんの意外な一面に、心の真ん中がキュッと疼く。
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