運命の相手に、負けたくないから (Page 2)

「ああぁぁっ、おおきい…っ」

やっぱりいつもより大きいレンのペニスは、まるで僕の身体を裂くようだった。

それでも、体の中を満たされているような快感が襲ってくる。

「レン…、気持ちいいよお…」

肌がぶつかる音と、僕の喘ぎ声に重なる、レンの荒い呼吸の音。

僕は、気持ちいいのにとても悲しかった。

僕ではここまで育たないのに、こんなにもはち切れそうなほどレンのペニスを育てることができる運命の番が憎かった。

「レン、気持ちいいっ、気持ちいいよぉ…!」

レンの抵抗がないのをいいことに、僕はレンの腰の上で好き勝手に身体を揺さぶった。

自分のよいところに当たるように腰を振りながら、僕はレンに気持ちよくなってほしくてたまらなかった。

「んう、んん、っ、んん、ぁぅ、んん」

「…っ、…昌樹、な、もう、やめ…、止めてくれ…」

やっと、レンが僕に言葉をくれた。

それが、拒否だったことが苦しくて、悲しくて、涙が溢れて止まらない。

「嫌だよ…、やめないっ、…大好きだから、やめたくない…!レン…大好きなんだよ…」

ごりごりと、レンの硬くて大きなペニスが僕の前立腺を刺激する。

「んぃ、っ、いく、…レン、イッっちゃう…!!」

僕は、一番根元までレンのペニスを押し込んで、体を震わせた。

まだレンのペニスは萎えていない。

体から力が抜けていくような感覚もあったけれど、レンにイッてほしくて、僕は必死に腰を振った。

「あァっ、奥、奥まで、突いて、る…っ、レン、気持ちいい…!」

一突きごとにイッているんじゃないかと思うほど、僕はずっと気持ちいい。

「レン…、レンもイッて…!僕でも平気でしょっ?僕の体だって気持ちいいでしょ!ねえ!」

僕の下で、レンが歯を食いしばった。

「あっ…?!」

ぼこんとレンのペニスの根本が膨らんだ。  

「ああっ…!!」

体の中に、レンの精液が注がれる。

「すごい、すごい出てる…!」

運命のオメガとは違い、受け止める子宮もないベータの僕の体に、レンのペニスは奥に精子届けようとするかのように、注ぎ続けた。

しばらくすると、レンの発情が収まって、僕の気持ちも落ち着いてきた。

僕はそうなってから、やっとレンの上から退くことができた。

「…ごめん」

ぐったりとしたレンの身体をタオルで拭いながら、僕はそう繰り返すしかできなかった。

「…止めろって言ってるのに、ぜんぜん聞かねぇんだもん」

「ほんとにごめん…」

「大好きだからやめない!とか言って。…大好きなら、オレが嫌がってんだからやめろっつーの…」

「ごめん…」

「めちゃくちゃヤるから、どこもかしこもイテぇよ」

「……ごめんなさい…」

落ち込んでうなだれる僕の腕をそっとさすって、レンは優しい表情で笑っていた。

「まあ…昌樹が自分から腰振ってくれるのは嬉しいんだけどさ。なんで止まってくれなかったんだ?」 

「だって…あれ、…さっきの、隣の人…、運命のヒトでしょ…」

それを聞いて、レンは笑った。

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