異世界転生したらつがいができました (Page 3)
「マヒロ? どうした、考えごとか?」
「んん…ウーヴェに助けられたときのことを思い出しただけ」
「そうか。…あのときお前を置き去りに逃げた連中をオレは許さない。一族もろとも災いに見舞われてしまえばいい」
「おお…過激だな…でもボクにはウーヴェがいるから、もうどうでもいいかなぁ」
「憎んでも構わないと思う。…マヒロの脚はもう動かない」
魔物に食われかけた脚は、癒しの魔法が使える村の医師に治してもらったけど…深く傷ついたせいでもう二度と動かなくなってしまった。
切断、なんてことにならなくてよかったと思っているけど、ウーヴェには痛々しく見えるらしい。
「一人じゃあんまり動けないけど、ウーヴェが抱っこしてくれるから大丈夫だよ」
至近距離で大きく見開かれる金色の瞳の中で、縦に割れた瞳孔がきゅっと細くなる。
驚いた猫みたいだなぁなんて思ってたら、ぎゅっぎゅと抱き締められて顔中にキスが降ってきた。
この世界の文化的なことなのか、種族的なものなのかは知らないけど、ウーヴェのまっすぐな愛情は溺れそうなほど心地好い。
「マヒロ、大好きだ。オレのつがい。オレがお前を大切にする」
「うん、ボクもウーヴェが愛おしい。ボクが君を大切にするよ」
日本にいた頃は知らなかった想いを胸に、ボクはこの世界で生きている。
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