お付き合い始めてみました (Page 3)
アキの告白に少し心を動かされていた。アキと過ごすのは楽しいし、いいやつだし、ずっと一緒にいたいと思っている。アキのスキンシップもいやな気持ちにはならなかったし、今日手をつないだのだって俺がつなぎたいと思ったからだった。
多分、俺はアキのことが好きだ。でもその好き、はそういう意味の好き、なのだろうか?
「アキ…?もう寝ちゃった?」
風呂でじっくり考えて、あがったその足で俺はアキの部屋に突入した。
「…ううん、起きてるよ、おいで」
緊張した足取りでアキのベッドに向かう。あ、アキのにおいがする、布団の中に入る時に感じる。
「来てくれたってことはそういうこと?」
「ん…でもちょっと話聞いてもらってもいい?」
「いいよ」
俺は布団の中で体を起こし、アキの方を向く。
「俺、さ、アキのこと好きだと思う。アキにキスされるのもいやじゃないし、抱きしめられるのもドキドキする。一緒にいたいとも思うし、寂しそうな顔をさせるのもいやだ。あとは俺からも好きだって伝えたい、そう思う、あとは、アキとだったらエッチなこともできると思った。さっきは驚いたけど、ちゃんと考えた」
アキもオレに続いて体を起こす。俺たちは2人で向かい合った。
「でも、俺は不安なんだ。俺よりも格好よくて、なんでもできて、すごいのに、どうして俺なんかを選んだんだろうって…アキには、お前には、俺よりもずっと似合う人がいると思う、そう思うのに俺のことを好いているっていうのをいろいろなところで感じて、それで俺はまたいい気分になって、それがすごく怖い」
俺はこぼれる涙を止めることができなかった。
「アキがいなくなるのが、怖い…」
それが俺の答えだった。アキが好き、でも好きでいるのが怖い、そう思いながら1週間過ごしていた。
「律は本当にばかだな」
アキは俺のことをギュッと抱きしめる。
「昼間も言っただろ?俺は一途なんだ」
*****
「ん…アキ…そこばっか…」
「ん?律のこと大切にしたいの」
アキが俺の後ろの穴に指を入れてからすでに10分以上は経過している気がした。ソコは恥ずかしい音を立てていて、俺はいたたまれない気持ちになりながらも、すごく丁寧にほぐしているアキの優しさに体を任せていた。
「律、キスしていい?」
「ん…」
アキが俺の唇にキスをするのは初めてだった。そういえば今まではずっと額だった。
「あっ、んっ…ん…」
アキの唇は思ったよりも柔らかくて、その感触に興奮を覚える。
「好き、律好き」
口を離すとアキは真剣な顔で俺のことを見る。
「…俺も、好き」
そうしてアキは反対の手を俺の陰茎部に添えてゆっくりと扱き始める。
「律、俺も話していい?」
「ああっ、ん、な、なに?」
「俺も不安だった、この1週間。なんで付き合おうなんて言っちゃったんだろうって、俺は今の関係でも十分幸せだったのにって。でも律に触れても律はいやな顔を1回もしないし、もしかしたらって期待してた。でも今日律ずっと上の空だっただろ?だから考えてるんだろうなってどんどん不安になった」
アキの親指が俺の亀頭を緩やかになでる。その動きに俺は腰を跳ねさせてしまう。
「律が今日俺の手を握ってくれたとき、すごい嬉しかったんだ、俺に好意を向けてくれてるって。でも同時に律の示す好意は俺が律に対して思う気持ちとずれているかもしれない、そうも思った。だから抱かせてくれって言ったんだ」
「あああんっ、んっ、」
不意に俺の後ろをほぐしていた指が一点を押す。俺は急な刺激に大きな声を出す。
「あんっ、だい、じょうぶ…俺、今、幸せだからっ…ん…」
するとアキの指がピタリと止まる。与えられていた刺激がなくなり俺はどうしたのだろうと首を傾げた。
「あーもう、本当に律はばか、もう何言ってもやめないから」
「え?」
「入れるよ?」
アキは俺の体を正面にすると、後ろの穴にアキのソレを当てた。
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