お付き合い始めてみました (Page 4)
「ああっ!」
指とは比べ物にならない圧迫感を感じる。しかしアキが丁寧にほぐしてくれたためかソレはすんなりと奥へ入った。
「やばい、すぐイッちゃうかも…律のナカ、やばい気持ちいい…」
アキは余裕のない顔をしていた。俺はその顔を見て背筋がぞくぞくするのを感じた。アキのそんな顔を見るのは初めてだった。
「んっ、は、あっ…んっ…」
ゆっくりとアキは腰を動かす。先ほど突いた一点を意識しているようだった。
「どう?気持ちいい?」
確かめるようにアキは尋ねる。
「あっ…ん…気持ち、いい…」
「よかった、つらかったら言って」
そう言うとアキは俺の足をぐっと押し開き、自身をさらに奥へと進める。
「あ、アキっ…アキ…」
俺はさらに奥へ入ってきたモノを受け入れ、ただただ愛しい人の名前を呼ぶことしかできなかった。
「…もう本当無理、好き」
アキは俺の腰を持って俺の奥に向かって深く何度も突き上げる。こんなに奥まで入るなんて。
「ねえっ、アキっ…」
「ん?どうした?」
息も絶え絶えに俺はアキに話しかける。アキは俺の呼びかけに少し腰の律動を弱める。
「俺の、どこっ、が好き?」
俺の質問にアキは一瞬きょとんとした顔をしたが、すぐに優しく笑い俺の頭をなでる。
「そうだな…出会ったころはお前の純粋さがただ眩しくていいなって思ったかな」
アキは腰を緩く動かしながら答える。そして両の手で俺の頭を包み込むようになで回す。
「一緒に住んでからは朝が苦手でちょっとぼーっとしてるとことか、天気がいいと散歩したがるとことか、かわいいって思ってた」
「かわいくなっ、あんっ…」
頭をなでていた手は気づくと俺の胸元にあり、そっと乳首をひっかいていた。俺はそのもどかしい刺激に声をあげた。
「でもこうして初めて律のこと抱いて、こんな表情もするんだってもっと好きになった」
「んっ…」
「もっと俺にしか見せない表情させたい、律のこと独占したい」
俺は恥ずかしさで体が熱くなるのを感じた。そんな顔でそんなこと言われたら、まるで俺の方がアキのことを独占しているみたいじゃないか。
ふとアキは腰を動かすスピードを上げた。そして再び俺の陰茎部を持ち扱く。
「あああっ、だめ、それっ」
「イっていいよ」
俺はアキの言葉と共に白濁を出した。それを見届けてからアキは腰を大きく引き、奥に向かって突く。
「俺もイキそう…」
そう言うとアキは腰を大きくグラインドさせ、先から根元まで何度もこするように動き始める。
「あああんっ、もっ、イってる、からっ!」
刺激の強さに俺は体を大きくしならせた。本気で限界だと感じていた。すると小さいうめき声をアキはあげた。どうやらアキも達したようだった。
「アキ?」
「ん?なに?」
俺は事後、アキの腕の中にいた。そこは温かくてとても幸せなところだった。
「返事だけど…改めて俺アキと付き合いたい」
「…はー、もうそういうとこ」
アキは腕の力を強める。
「俺、律に好きって言ってよかった」
俺は腕の中からアキを見上げる。それはこっちのセリフだよ、俺はそう思いながらアキの首筋にキスをした。
こうして俺たちは正式な恋人になったわけだけれど、アキに甘やかされて毎日ドキドキしっぱなしになるのはまた別の話。
Fin.
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