史上最高のバースデーパーティー ~ハタチは特別一生モノ!~ (Page 7)
兄の片脚を担いだまま、思い切り奥まで突き上げると、そのまま我慢できずに激しく揺さぶり始めた。
「んあぁっ、うあ…あぁっ」
肌がぶつかる乾いた音と友哉の喘ぎと将也の荒い息と詰まった声が止まない。
「んっ…兄ちゃん…も、う…出、そう…」
「あっ…出し、て、いいから…はや、く…あ、ぁああ!」
煽るような兄の声に欲望のブレーキが壊れて、最奥まで自身を押し込み、何度か小刻みに突くと、そのまま二人同時に果てた。
「はぁ…っ、はぁ…あ…」
呼吸を整えながらゆっくり肩から脚をおろして、自身を引き抜く。
「んっ…」
「兄貴、ありがとう」
「…へ?」
くったりと床に横たわる、とろけきった友哉へもう一度、軽いキスをして。
「最高の誕生日だよ」
「…先に言うなよ」
「何が?」
きょとんとする将也に、いつもの優しい笑みを浮かべて告げる。
「ハタチの誕生日おめでとう、将也」
その言葉に目を見開く将也は、満面の笑みを浮かべた。
「ありがとう!」
*****
「ねぇ、ファーストキスは違ったけど、好きな人とのキスって苺味なんだね」
後処理を済ませて着衣を整えながら将也がいう。
「ファーストキスは違った!?ふぁ、ファーストキスは誰とだったんだ!」
慌てふためき、内心嫉妬で穏やかではない友哉が問うと、けろりとした顔で将也が返す。
「兄貴」
「は?」
鳩が豆鉄砲を食らったような顔をする兄に頬を膨らませた。
「覚えてないの?」
友哉は首を左右に振る。
「仕方ないか、まだ兄貴が幼稚園のときだったし」
わけがわからないという顔をする友哉に、今度は逆に将也が険しい顔をした。
「ていうか、兄貴こそ…初めてじゃなかったでしょ」
「何が?」
今度は友哉が不思議そうな顔をする。
「セックス」
弟の口から出た言葉に思わず吹き出し、真っ赤になって首を左右に振る。
「な、なんでそう思うんだよ!初めてだっての!」
「本当?」
怪訝な顔でじっと見詰める将也はさらに続けた。
「…初めてって、後ろが?」
「なっ…!」
これ以上続けて言葉を聞きたくないと耳をふさごうとするが、遅かった。
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