童貞聖騎士おじさん、シスターに抱かれて無事非処女デビュー
聖騎士アルファードは、恋仲であるシスターミシェルとは職業柄長くプラトニックな関係を貫いていた。しかしある日のトラブルをきっかけにふたりの仲は急速に深まっていく。性に関する知識が乏しいアルファードは、されるがままにミシェルに押し倒され――。
「おやめください神父様っ…!」
聖騎士アルファードが教会の扉の前に立つと、中からシスターミシェルの悲痛な声が聞こえる。恋人のなにやら切羽詰まった様子に慌てて扉を開くと、そこには神父に組み敷かれるミシェルの姿があった。
「貴様!いったいそこでなにをしている!」
アルファードが叫ぶと神父はびくりと肩を揺らして声の方へ振り返る。そしてミシェルの身体に触れていた手を離し、へらへらとした笑みを顔に貼り付けながら神父は起き上がった。
「これはこれは聖騎士殿。いやぁお恥ずかしい、足がもつれて転んでしまったところに丁度来られるとは」
「貴様っ…!」
ずかずかと大股で教会に足を踏み入れミシェルと神父を引き離した。ミシェルがはだけた服の胸元を手繰り寄せるのを見て、アルファードは目の前がカッと熱くなるのを感じる。ぶち殺してやる、と神父に向かって拳を振り上げるとそれはミシェルによって止められた。
「おやめくださいっ!…神父様、今後は2度と転ばれないようお気をつけ下さい…」
「い、いやはやまったくですな!次は気を付けるとしましょうっ」
ミシェルの言葉に神父はそそくさとふたりから離れる。アルファードが睨みを効かせると、そのまま小走りに廊下へと飛び出して行った。
「…ありがとうございます、アルファード様」
「…ミシェル、間に合ってよかった」
アルファードはミシェルを抱き寄せて安堵の息を吐く。ミシェルは自らの華奢な身体を両手で抱きしめ、小さく震えていた。
「アルファード様が来てくださらなかったら、わたくし…」
アルファードは腕の中の愛おしい存在が傷付かないように、けれども想いの丈がきちんと伝わるように、ぎゅっと強く抱きしめる。そしてどちらからともなく吸い寄せられるように唇が重なった。
鳥が啄ばむような、軽く触れるだけのそれを飽きることなく繰り返してやがてふたりは、ほぅっと息を吐き、閉じていた瞳にお互いの姿を映す。そしてアルファードはミシェルの肩を掴んでおずおずと自身から引き剥がした。
最近のコメント