精神と身体を操られ (Page 3)
もう完全に抵抗できなくなり、内壁を擦る指に合わせて身体を揺らしてしまう。
「何度もこうやって、中を気持ちよくしてあげていたんですよ。そろそろ思い出してきたでしょう?」
何度も「思い出して」と言われ続け、ストロボのように点滅した記憶が蘇ってくる。でもなぜ私が瓜田先生と身体を重ねる関係であるのかがわからない。
「なんで…っ…」
「そろそろ、いい具合ですね。私を中で感じれば、思い出しますよ。大道さん…」
「ああっ!」
記憶を整理しようとしてもできなくて、混乱していると尻の中心を彼のもので突かれた。一気に奥まで貫かれた衝撃にソファの背を掴んで、快楽ともわからない感覚を分散させた。
「気持ちいいですね。そちらでは無く私に掴まりなさい」
後ろ手にソファを掴んでいた手を取られて、先生の肩へ回された。そしてゆっくりと律動を開始する。
「あっ…、んっ…はぁっ」
もう頭の中も抵抗の意思は無くなり、しがみ付いて自分からも腰を揺らしてしまう。もっと瓜田先生がほしくなり、口付けをねだるように、顔を寄せた。
「かわいいですよ…大道さん」
顔をすり寄せてくる私にそう囁いてくる。
思い出した。抱かれながら、かわいいと瓜田先生に言われるのが好きだった。
「もっと…、ください…っ」
さらにねだると、ぎりぎりまで引き抜いて勢いよく打ち付けられる。思い出してしまえば、抑えていた声も遠慮なく上げてしまう。
「ああっ、…あっ、きもちいい…っ」
「んっ、私も気持ちいいです…よ。そろそろ…っ」
病室なのにお互い激しく腰を揺らして声も上げた。交わっているところから粘度の高い水音が休むことなく鳴っている。
「あぁ、あっ…、んぅっ、いっ、イきます…っ」
打ち付けられる速度が限界まで速くなると、白い液体を顔にかかるほど吐き出した。その後すぐ、瓜田先生も腰を押し付けると私の中に吐き出した。
「はぁ…、今日も気持ちよかったですね、大道さん。私のものは貴方のお腹の中で吸収してくださいね」
「あっ…、はい…」
蕩ける頭ではもう何も考えられず、素直に返事をした。
「疲れたでしょう、一度眠りなさい。起きる前にきれいにしておきます。目覚めたときはいつものように、すべて忘れていますよ…。おやすみなさい」
達したばかりの身体は動かせず、瓜田先生の言葉で、私は意識を手放した。
Fin.
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