三十年後の再会~息子に凌辱された身体~ (Page 2)

「僕がお父さんを抱きたいというお願いです」

「なにを…んっ」

 顎を掴まれて、唇を押しつけ塞がれる。もう片方の手で、器用に黒いネクタイを外された。

「んっ、やめっ…、親子でこんなっ…」

「三十年間一度も、親子として過ごしたことないんですから、もう普通の親子じゃないでしょう?」

 私の抵抗も無視して、ズボンからシャツを引き出し腹を撫でられる。このまま実の息子に抱かれるなんて嫌悪しかなく、力任せに彼の腕を掴んでやめさせた。

「やめなさい…っ!」

「三十年間俺と母をほったらかして、お父さんにできる俺への償いは、あんたの身体を好きなようにさせることです。拒否する資格なんてない」

 私を睨みつけ、掴まれた腕を引き離すとスラックスの上から股間を掴まれた。

「やめっ…」

「お父さんも固くなってるじゃないですか」

 耳元に唇を寄せて、息をかけられた。そんなところを触られて、気持ち悪さを感じているのに、身体は反応していることに気がついた。

 耳に舌を差し込まれ舐められると、ゾクッとした感覚に襲われる。今まで感じたことのない快感が背筋をかけ上がった。

「あっ…だめだ…」

 口ではそう言いながら、息子の手の中で腰を動かしている自分がいた。自分の意志とは違う反応をする身体に動揺した。

「もっとしてほしいって顔してますよ?  ほら、ここも濡れてきてる」

 先走りで下着の中は濡れていた。それを彼は指先でなぞり、私の口から漏れ出る声を楽しんでいる。

「あぁ…うぅ…」

「我慢しないでください。ほら、お父さん」

 自分がわからなくなっていく。目の前にいる男は自分の息子だというのに、身体は欲を捉えようとしている。

「ああっ! はあっ…」

 静香くんの手によって吐き出してしまった。下着の染みが広がっていくのを見て、彼は満足げに笑う。

「息子の手でイかされるのはどうでしたか? じゃあそろそろ僕もいいですよね?」

 彼の前で欲を吐き出してしまった事実と思い通りにいかない身体に、正常な思考ができない。とにかく早くこのときが終わるように願った。

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