僕が一番気持ちがいいのは、尊敬する上司に褒められたとき (Page 4)
「そろそろいいかな?」
そう言って飯島さんは指を抜くと、僕の足を持ち上げて、いつのまにか取り出していた大きなものをそこに押し当てた。
「少しだけ我慢して」
言われた通りにすると、ゆっくり中に入ってきた。圧迫感はあるけれど、それは苦痛ではなくて快楽だった。
「全部はいったよ。上手だよ、加藤くん、痛くない?」
「あっ…ぅんっ、は、はい…」
痛くはないけれど、僕の息が上がっているのか、繋がった状態のまま頭を撫でていてくれる。大丈夫という吐息が僕を解していく。
「ゆっくり動くよ」
そう言うと同時に、飯島さんは腰を揺らしてきた。最初は浅く出し入れを繰り返し、徐々に奥深くまで入ってくる。
「うっ…んっ…んん…」
「気持ちいい?」
「はい、きもち…ぃいです」
嘘偽りのない言葉を口に出すと、より一層快楽が増していく。
「加藤くんの中あたたかいね…。気持ちいいよ」
耳元で囁かれてゾクッとしたものが背筋を走る。その快感が全身に広がる頃には、飯島さんの腰の動きは激しくなっていた。
「あっ…ああ…っん…ぁ…」
「加藤くん…いくよ…」
そういうと飯島さんは、今までで一番強く打ちつけてきて、そのまま動きを止めた。同時にお腹の中に温かいものが流れ込んできた。
「あっ、ぼくも…っ、ああっ」
僕も欲を吐き出し、お腹の中と上が精液で汚された。でも汚れたことなんてどうでもいいくらい、気持ちよかった。その余韻に浸っていると、僕の上から降りた飯島さんが、ティッシュで綺麗にしてくれる。
「こんなことしてごめん。加藤くんのことずっと前からかわいいと思っていた。だから酒に酔ったのをいいことに…」
さっきまで甘く熱っぽい瞳を向けて微笑んでいてくれたのに、寂しそうな顔を向けてきた。
「あっ、えっと…」
酔いも醒めてきて欲を吐き出したのもあるせいか、蕩けた頭はだいぶん正常に戻ってきた。飯島さんの顔をみて、僕はこの人とセックスしたんだと、やっと理解した。人としてただ尊敬する人としてしまった。彼が謝るとおり、飯島さんに流された感じはあったけど、僕からも結構求めてしまった気がする。
「あの…謝っても謝りきれない。君のことが好きだったとはいえ…」
飯島さんが僕を好き? だから僕にかわいいとか、いい子とか、上手、とかいっぱい褒めてくれたのか。
「あの、僕、飯島さんに褒めてもらうの気持ちいいです、もっと褒めてほしい、です」
ただ尊敬していた上司とこんな関係になるつもりはなかったけれど、セックスしてもっといっぱい褒めてくれるのなら。それなら僕はもっと気持ちよくなりたい。
Fin.
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