変態ワンコと夜の公園散歩
卓の恋人、理来(りく)はとても変わっている。その日は自分を犬みたいにリードで繋いで公園へ散歩させて、という要求だった。卓はそんなことはしたくないのに、理来のことが好きすぎて、断ることができず散歩させることに。散歩だけだと思っていたのに、さらなる理来の要求は「マーキング」するのを見ていてほしい、で…!? 二人のえっちなお散歩です。
俺の恋人、理来(りく)はかなり変わっている。変わっているというか…変態だ。
「ね。卓くん、俺に首輪つけて散歩させて」
そんな理来の要求を素直に受け入れ、人がいないことをいいことに、彼の首にリードをつけて散歩させている。
家を出る前、こんなリード持たせないでと粘ったが、火照る顔でお願いされてしまっては、持たないという選択肢は無くなってしまった。
「…これ、俺が理来を虐待? していると勘違いされて捕まらないか?」
夜の十一時、本当に人がいなくてよかった。当の本人は、俺に犬のように散歩させられて、頬が赤く息も上がっている。
「ねぇ、四つん這いで歩いていい? 卓くんの犬になりたい」
俺が逮捕される、という問いは無かったことにされ、さらにヤバいことを言ってきて、ドン引きしてしまった。血の気が引いてクラクラしてきた。
「いや、人間の恋人でいてほしいんだけど」
「ほんとは、服も脱ぎたかったんだけど…犬って服着てないし」
どうしよう、全然聞いてくれない。誰もいない公園の真ん中で、このリードを手放して全力で走って家に帰りたい。
ああ…恋人の要求についていけない時はどうすればいいですか?
「うーん、仕方ないから服は着てる。じゃあ、マーキングするとこ見てて」
マーキングとは動物が尿をかけたり、身体をこすりつけたりして、なわばりを示すこと、だな。
…えっ?
「こっち」
この公園はベンチや子供の遊具だけではなく、木々が生い茂っている場所もある。理来は俺の手を取って茂みの中へ誘導してくる。公園のど真ん中で変態行為を続けるよりはマシだけれど、マーキングとは、そういうことやろうとしているのか!?
「ここでするから、見てて」
「ちょっ、まっ…!」
大の大人が住宅街の中にある公園の茂みで立ちションはまずい。環境にもよくない。やめなさいと怒る間もなく理来はズボンのチャックを外し、それを取り出した。
「んっ、あっ…」
てっきり用を足すものかと思いきや、手で擦り始めた。
「えっ、理来…そっち?」
「あっ、気持ちい…っ」
目をつぶって、射精感を高めるためか大きく深呼吸している。手の動きも速くなってきたけれど、やっぱり無理、と立ったままのソレごと、身体を俺の方に向けてきた。
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