通勤電車で微笑む彼は、満員電車で豹変する (Page 2)

「あ…、ん」

 首筋に息を吐きかけながら、股間を弄られる。気持ち悪いはずなのに、身体の奥底からは熱く疼いてくる感覚があった。

「ぁ…」

 脚の間に手を入れるだけではなく、ジャケットの隙間から手を入れられた。胸まで手が這い上がってきたと思ったら乳首を摘ままれ、思わず声が出る。

「ここが好きなんですね」

 耳元で囁かれる言葉の意味を理解したときには遅かった。何度も執拗にそこを攻められ、性器の先端を指先で擦りつけられる。

「ああッ!」

 今まで出したことのない甲高い声で喘いでしまった。恥ずかしくて顔が真っ赤になる。周りの乗客には気付かれなかったようで安堵したけれど、そんな僕の状態には構わずに、ズボンのチャックが外され僕のものが取り出された。

「やめっ…」

 満員電車で見えないとはいえ、こんなところで勃起したものを取り出されるとは思わなかった。抵抗しようにも身動きが取れず、されるがままで抵抗できない。

「もう濡れてるじゃないですか」

 先走りでぬめる先端を指でぐりっと押し込まれ、腰が跳ね上がる。そのまま上下にしごかれ、僕は快感に耐えられず膝が震えていた。

「だめですっ…っ!」

 必死に抵抗するものの、どんどん追い詰められていく。こんな場所で射精してしまうことだけは避けたいのだが、彼は容赦なく攻め立ててきた。

「ここでイきたくなかったら、次の駅でトイレに行ってください」

「いや、でも…っ」

「わかりましたね?」

 抵抗すると、さらに激しくしごいてきた。もう耐えるのが限界で首を縦に振って、了承するしかなかった。

*****

「んっ、あっ、あんっ」

 いつ誰が入ってくるかもわからない駅の男子便所に連れ込まれた。個室の鍵をかけ、便器の上に座った僕の股間に顔を埋めている。僕のものをしゃぶられて感じてしまい、すっかり硬くなって上を向いていた。

「もうこんなにしてるんですか? 俺が思った通り、貴方は淫乱でしたね」

「ちがっ…っ! ああっ!」

 否定しようとした瞬間に根元を強く握られた。痛みと苦しさで涙が滲み出る。

「違うなら、こんなに固くならないでしょう?」

 そう言って、彼はズボンのチャックを開け自分の物を取り出した。僕のものよりも太くて大きいそれは、すでに猛々しく反り立っていた。

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