通勤電車で微笑む彼は、満員電車で豹変する

・作

電車で通勤している会社員の木部遼介は電車で自分にいつも微笑んでくる大学生の男性が気になっていた。ずっと視線を交わすだけの関係が続いていたが、電車が遅延し満員電車で彼と密着する位置に。人に押しつぶされながら木部は股間に触れられていることに気が付いた。そんなことができたのは、そのいつもの彼で…。

通勤に利用している、いつも程よく混んでいる通勤電車。同じ時間同じ車両に乗ってくる、大学生らしき男性がいた。毎日同じ電車に乗っているのだから、同じ人がいて当然なのに、僕はその彼がいつも気になっていた。

 気になり始めたのは一か月前。それまではなんとなく居るな、程度だったのに。たまたま目が合ったとき、彼は僕に笑いかけてきた。どうしていいかわからず、少し会釈する程度で返したが、それからずっと僕と目が合っては笑顔で返してくれる。

 会話したこともなく、視線を交えるだけの関係。

 そんな日常が一変したのは、電車が遅延して満員電車になった日だった。

*****

「ううっ」

 こんなに混んでるのは初めてで、人に押させる圧迫感に声が漏れてしまう。電車は遅延していつもの時間より大分遅くなってしまったし、今日彼には会わないだろう。それにこんなに人が多くては見つけることも叶わない。

 苦しさに我慢しながら、会社近くの駅まで耐える。

「うっ」

「大丈夫ですか?」

 電車が揺れ、さらに人に押しつぶされそうになる。僕の唸る声が聞こえたのか、後ろから誰かにそう問いかけられた。

「ええ、すみません…。あっ」

 あまり後ろを見ることはできなかったが、横目で見た男性は、彼だった。いつも二、三メートル離れた位置から見ているから、こんな息がかかるほどの距離で彼を見たのは初めてだった。僕の背中が彼の胸に密着している。僕の声に微笑んだけれど、それから会話が続くわけではなかった。

「ぅんっ」

 人に押しつぶされたのとは違う声が出てしまった。誰かに脚の間にある敏感なところを撫でられたからだ。

「あっ…」

 初めはカバンか、傘が当たったのかと思っていたけれど、揉むような動きに変わり、明らかに手であることがわかった。誰かに触られている。

「ふっ…」

 こんなおじさんの僕に痴漢するなんて物好きなやつだな、と思いつつ、後ろから手を回して僕にそんなことをできるのは、いつも微笑んでくる彼しかいなかった。

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