わがまま言ったら、兄にピンクの手錠をかけられました (Page 3)
「んっ!?」
速人の声と共に、熱いものが勢いよく注がれた。あまりの量の多さに、口から零れ落ちてしまった。
「ごめん、大丈夫か?」
「んっ…、だいじょぶ」
俺は手首を縛られたままなので、自分では拭くことができない。だから速人がティッシュで拭いてくれた。
「はやと、足りない…っ」
「うん、今度はこっちに入れてあげような」
俺はソファに押し倒された。縛られたままの手を上に上げさせられて、ずらされただけのズボンと下着はすべて脱がされた。
そして、膝の裏を抱えられ、お尻の穴が見えるようにされた。
「海斗のお尻ヒクついてる。ほしいって言ってるみたい」
「やっ…」
速人はローションを手に出して、温めてからお腹の上に垂らしてくれた。ぬるついた指で穴の周りをマッサージするように優しく揉まれる。それからゆっくりと中指を入れてきた。何度も出し入れされて慣らされると、少しずつ気持ちよくなってくる。速人が指を増やして、さらに解していく。三本入るようになると、速人が指を引き抜いた。
「入れるぞ」
「うん…」
両脚を持ち上げられ、速人の肩に乗せられた。これから入ってくる感覚に期待しながら、俺は目を閉じた。
「キツいな…」
「はやと…にいちゃんっ…」
入れられた感覚に気持ちよくなりすぎて、正常な判断ができなくなっていく。
「セックスしてるのに、そんな呼び方するんだ?」
「にいちゃ…んぅっ!」
言い終わる前に、キスをされた。唇を割って入ってきた舌に自分のを絡め取られ、吸い上げられる。同時に、速人の動きが激しくなって、どんどん高められていく。
「あっ! にぃ、にいっ! イクっ! イッっ!」
「海斗、可愛い…」
「あっ! あぁぁぁっ!」
身体がビクビク痙攣し、頭の中で白い光が弾けた。その瞬間、中に温かいものを感じた。
「海斗、愛してるよ…」
俺も、と言おうと思ったのにその口を塞がれた。軽いキスを何度も交わしながら、手首の手錠を解かれた。
交わす愛が性愛なのか兄弟愛なのか分からないまま僕らは再び交わった。
お腹がすいて、捌いてる途中の魚が生ぬるくなってしまったのは、何時間も後だった。
Fin.
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