駆け引きの情事に愛があるのか確かめるまで (Page 2)
「ん…っ、あっ…! まっ、平野専務っ…!」
飲みなおすはずだったのに、ホテルの部屋に入った途端、腰を抱かれ引き寄せられた。その勢いのまま口づけられる。
「君もその気だっただろう?」
もう少しこの駆け引きを楽しみたかったのに、あなたははやく自分のものにしたくて堪らないのですね、専務。
「…ええ、もちろん」
彼の首筋に腕を回しながら答えた。お互いに口内を弄りながらベッドへと押し倒される。スーツを脱ぐ時間さえもどかしいとばかりに、ネクタイを引き抜くとシャツの前を開けられ胸元へ手が這わされた。
「あぁ…んぅ…」
「岩崎くんは鍛えているんだね。美しい身体をしている」
胸からなぞるように割れた腹筋を撫でられているかと思ったら、もう片方の手で乳首を摘ままれ捏ねられた。思わず甘い声をあげてしまう。
キスをしながらもう片方の突起をいじられ、身体の奥に熱が集まってくる感覚に襲われる。気持ちよさに思考が奪われていく。
「君は可愛いな…こんなにも硬くなって…」
唇が離され、耳元で吐息混じりの声が聞こえたかと思うと、今度は舌を差し込まれ舐めまわされる。ぴちゃぴちゃという水音が直接脳内に響き渡るようでゾクッとした。
同時に両方の乳首を指先で刺激されると、さらに快感が増して下半身が反応してしまう。それを見計らい、ズボンの中に手を入れられると下着越しに性器を握られる。
「…はぁ…あんっ…」
そのまま上下に擦られると、先走りが溢れ出し布地に染み込んでいく。
「下着を濡らして、はしたないね岩崎くん」
「あなたに…っ、そんなことされては、我慢ができません…んっ」
恥ずかしいことを言われても、さらに彼を煽る言葉を呟く。抱かれて愛撫を受けるのは俺でも主導権は渡したくない。
「私もだ…君の中に入りたいよ…」
「俺も…はやくあなたのものがほしい…」
背中に回していた片方の手を、彼の脚の間に移動させた。これがほしいと手で擦った。
「そんなに急かすなんていけない子だな…。ほら、自分で脱いでごらん」
俺がベルトを外すと、彼がスラックスごと一気に下ろしてくれた。そして自分も同じように下だけ裸になると、お互いのモノが露になる。
「君のものは大きいのにかわいい。綺麗な色だ。さすが若いなぁ」
そう耳元で囁かれたと思ったら、彼は頭を下に移動させ、俺のそれを掴み口に含んできた。
「ん…っ! やっ…だめです…っ!」
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