太陽と月 (Page 6)

ナカの感触を確かめるようにゆっくりと腰を打ち付けながら前を扱いていれば、限界が近かったリョウは1分とたたないうちに、身体を震わせながら達した。

「ひゃああっあっああああ!」

喘ぎ声と共に、床にドクドクと白濁をこぼしながらリョウは、無意識にキュウキュウと腸壁を締め付けてくる。ただでさえキツかったナカがより窮屈になって熱い粘膜が激しく絡みついてきた。

「っ…やべ…」

一気にせりあがってきた快感の波に、寸前でタクマはリョウのナカから自身を抜いて、ピクピクと震える尻肌に、華奢な腰周りに、欲を吐きだした。

「あっああっ…ん、タクマ…もイケた…の?」

ペタリと床に頭をつけたまま、クルリと首だけを後ろに向けてリョウが聞く。
前髪は汗でおデコに張りついていて、いつもは白く透き通るような頬は、湯気がでそうなほど赤くほてっていた。

どうしてこんなにされているのに、リョウが自分を気遣ってくれるのか、タクマにはまったくわからなかった。

テーブルに置かれたティッシュを数枚引き抜いて、タクマが放った精で汚れたリョウの身体をぬぐう。グチョグチョになっている孔のまわりもふいてやれば、まだ敏感なのかビクッとリョウは腰を震わせた。

「っあ…ね、ねえ、タクマと僕、セックスした…んだよな」

犯された直後とは思えないほどの弾んだ声にタクマは少し拍子抜けした。

「なんで、ちょっと嬉しそうなわけ」

「えっ!あ、嬉しい…のか、な?わかんないけど、ずっとタクマとぎこちなかったから…タクマのこと、感じられたことにテンションあがってんのかも」

「…どういう思考回路してんの」

言って、リョウの体を起こすと、ベッタリと濡れている前もティッシュでふいてやる。

「ん…タクマ、自分でやるから…。あんまやられるとまた勃っちゃいそう」

「なにお前、溜まってんの」

「そういうわけじゃないけど…」

もそもそと口ごもりながら、リョウはタクマの手からティッシュを奪いとり自分で後始末をしだした。

どうして怒らないのかとは、聞けなかった。

「…リョウ、お前。他のヤツとこういうコトしてない…よな?」

「なに言ってんの。こんなコトしてくんのタクマ以外に誰がいるんだよ」

あきれたように笑うリョウを見て、この太陽を守り続けるとタクマは改めて胸に誓うのだった。

Fin.

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