愛しい君のために (Page 4)

 これが美味しいとか、楓の味覚センスを疑ってしまう。

 これを飲むとか、一種の罰ゲームだろう。

 そんなことを思っていると、楓は自分の手をいつものように舐めていた。

「そんなのまで舐めなくていい!」

 さっきフェラしたときにも思ったが、先走りも精液ほどまでじゃないが美味しいものではない。

 味を知ってしまった今、いつもの行為にも、少しばかり嫌悪感が押し寄せてしまうのだ。

 だけど楓はやめることもせず、当然のことのように言う。

「ミヤビのは一滴たりとも残せないからね」

「なんだよ…それ」

 どこまで俺のことが好きなんだ。というか変態か。

 …でも、好きな人のなら飲んでもいい。

 とは思えるかもしれない。たとえマズイとわかっていても。

「やっぱり俺も飲んでみたい」

「ミヤビだってたまに飲んでくれているだろ」

「え…?」

 フェラをしたのは今日が初めてだ。それで飲むはずがない。

 楓は俺の下半身に手を伸ばして、どこからか取り出したローションで秘部に触れた。

「このお口で飲んでくれるじゃないですか、社長」

「なっ…」

「ん?」

 恥ずかし気もなく言った楓は、綺麗な顔で俺を見つめる。

「…下ネタ反対」

「会社でこんなことしている社長に言われたくないですね」

 クチクチとローションをなじませるように円を描くように肌をなぞり、アナルへと指を滑らせた。

「んっ」

「まさか会長も、ミヤビが男に組み敷かれているなんて思ってないでしょうけど。ああ、『ご奉仕』でしたっけ?」

「んっ、おじい様には…」

「ナイショだろ? 知ってるよ」

「ちがっ…んぁ」

 ゴツゴツと骨ばった楓の二本の指が俺の中をかき回す。

 入口を広げたり、前立腺をなぞったりと、楓は丁寧に慣らした。

「はぁ…あぁ…ん」

「気持ちい?」

「ん…、気持ちい」

 楓とこうなって長いのに、俺はいまだにこの行為が慣れない。

 男に愛されるなんて過去の自分は思っていなくて、その相手が楓だなんて想像もしたことがない。

「はぁ、イク…いく、いくッ…」

「ん、イッて」

「はぁ…ああんっ」

 一点を責められ、腰を浮かせながら絶頂を迎える。

 ピクピクとお腹が痙攣して、肉棒からは白濁の液が飛んだ。

「ミヤビ」

「…ん、来い」

 呼吸がまだ落ち着かないけれど、興奮している楓を見たらこれ以上の『おあずけ』は与えられない。

 呼吸を整えながら両腕を伸ばすと、楓は俺の首筋にキスをしながら肉棒を挿入させた。

「んんっ」

 楓の首に抱き着き、中に入ってくる異物に深呼吸を繰り返す。

 そしてズプンッ…と奥まで届いた肉棒に、さらに気持ちがたかぶった。

「楓、シて? いっぱい、シて」

「ああ、仰せのままに」

「んっ」

 パンパン…と腰を振る楓に合わせて、俺の口からも吐息が零れる。

「はぁ、あぅ、んんっ」

 だんだん馴染んでくると、腰の動きも激しくなり水音がたった。

 あまりの快楽に無意識に甘い声が口からあふれ、ベッドのシーツを握りながら自然と俺の身体は上に逃げた。

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