医療従事者たちの最高の薬は淫らな欲望の解放 (Page 4)
「おい、まさかゴムなしで入れるつもりか?」
「今日は持ってないからな。いつか検査した時は何もなかったし、それ以降に仁志以外とセックスはしていない。お前も…まあ、何もないだろう。僕以外の男に興味はないだろうし、浮気を隠せるほど器用でもないし」
「…褒められてるのに手放しに喜べないのだが…」
「要するに性病のリスクはほぼない。衛生管理は劣るが、まあ僕は全然気にならない。だが仁志が気になるなら、今夜は我慢する。選択権は委ねるよ」
そう付け加えた類人の表情は薄い笑みすら浮かんでいて、自信に溢れていた。
快楽を味わう権利を与えられた仁志は、少し悔しそうに顔を歪めながら見透かされているであろう答えを出した。
「…ないだろ、オレが選択する権利なんて。だが、あったとしても拒否するつもりもない」
「わかってても安心したよ、その言葉が聞けて」
その意思を伝えるように類人は仁志の両肩に手を着くと、浮かせている尻肉の割れ目を落して起立を続ける欲棒を埋めていく。
最奥で亀頭部の硬さを感じて出入り口と位置を合わせると、類人は止めていた腰をまた落していく。
「はぁっ…」
敏感な部分を刺激する硬度と体温に、類人の唇からは鼻にかかるような甘美な吐息が漏れる。
カリ首や陰茎部に肉壁を広げられる鋭くも甘さを持つ痛みに、類人の眉間や腹部に一瞬だけ力が入った。
「不謹慎だけど、気持ちいいな…生でするのって」
「本当に医療従事者の言葉とは、思えないな」
「それに付き合う仁志も、同じだろう」
「否定は、しない」
「んっ…はぁっ」
仁志を招き入れて大きくなる異物感や息苦しさに、睦言を交わしながらも類人は乱れた呼気を吐き出す。
呼吸するリズムに合わせて下肢の筋肉が緩んだ隙に侵入を許すを繰り返すと、とうとう陰茎部の付け根まで埋め込むのに成功した。
硬くもふわりと温かい漆黒の茂み。
仁志の肉に柔軟に馴染んで絡む蕩けるような熱。
ドクドクと脈を撃たれながら内部をみっちりと隙間なく満たされる充足感。
最奥の突起物を気紛れにトンとノックする硬い鈴口。
数か月ぶりに受け入れた愛しい男の淫らな異物の感触を、類人は静かに堪能した。
彼の腹部でピンと天井を向く吹き出し口から、トロッと乳白色のカウパーが滴り落ちる。
「オレは病人だし、この体勢では満足に動けない…だから、早く動いてくれ」
「それもそうだな」
からかう余裕がなくなったのか。
仁志らしい言葉で淫靡で至高の瞬間を邪魔されたことを特に言及せず、類人はゆっくりと腰を浮かせて陰肉を抜き出す。
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