焦がれる愛 (Page 2)

 そう言うと坂井は、制服のワイシャツから存在を主張する薄ピンク色の胸の隆起を指の腹でツツと撫でた。ふっくらしていたその二つの膨らみは、その撫でた刺激で芯の硬さを増し、腰の反りも強まった。

「それに、お前はなんの心配もしないで、勉学に励めばいい。お前のその懸念はただの杞憂(きゆう)に終わるだろうからな」
「っん、な、なんで」
「直にわかるさ。とにかく俺は浮気していないし、するつもりも、予定もない。こう見えて、俺はお前に一筋なんだぞ」
「う、じゃ、じゃあ、そんなのじゃなくて、先生のをちょうだいよ……っ」

 濡れた瞳でキッと睨んだ牧下を、坂井は扇情的に受け取った。
 ニヤリと広角が上がるのを自覚しながら坂井は言った。

「男を煽るのが上手くなったな。俺はお前のそういう素直で情熱的なところが大好きだが、お前の方こそ、その体を使ったりして他を誘惑してくれるなよ」

 にゅぷぷ……と、ねっとりとした液体をまとわらせたオモチャを引き抜くと、受け入れていた秘部がきゅんきゅんと収縮していた。そのいやらしく緩んだ蕾に、幾度も体内を懐柔した男根をあてた。

「するわけないだろっ」

 汗で湿った前髪を邪魔そうにしながら、牧下は坂井と視線を絡めながらそう言った。

「いい返事だ」

 まるでそれが合図だったかのように、坂井は腰を一気に押し付け、パンっと皮膚のあたる音を発しながら怒張を蕾の中に埋めた。

「っああぁ」
「いいか、啓、卒業式にはちゃんとでるんだぞ。それが終わったらプロポーズしてやるからな」
「……え?」
「まあ、まずは大好きな俺のちんこに善がっておけ」
「アッ、ん、ねえ、どういうことっ、ちょ、まって、ああぁん」
「俺は十分待ってんだよ」
「ちがっ、そうじゃなくて、ああっ、ん」

 お喋りな口を封じるように、坂井は目下の恋人の唇に口付けた。

Fin.

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