秘密の隣人 (Page 4)

「…及川さんは女性と経験ないんですか?」

「あるよ、大昔にね。でも男とする方が気持ちいいかな。めちゃくちゃにしてくれるし」

「めちゃくちゃ、って…」

「あ、でも真純くんのやさしいセックスも好きだよ。可愛くってついサービスしたくなっちゃう」

「はぁ…」

俺は今、誰と比べられたのだろうか。

モヤモヤとした感情が火事場の黒煙のように、俺の心を暗くする。

少し前から気づき始めていた感情を、俺はまだ整理し切れていない…。

「どうしたの?また眉間にシワ寄ってる」

及川さんが俺の額に手を伸ばした。

「いや、なんでもないです…」

「ウソつくの?僕、素直な真純くんが好きなのに…」

そう言うと、及川さんは俺の肩に顎を乗せた。

瞬きのたびに長いまつ毛が揺れる。

悩ましい心内とは裏腹に、見つめられると顔が熱くなった。

それに及川さんから出た”好き”という言葉も、同様の火照りを僕に与えた。

「真純くん…」

及川さんは起き上がると、俺の上にまたがった。

「続き、する…?」

「え…」

「口だけじゃ物足りないんでしょ?あんなに眉間にシワ寄せちゃってさ」

「いや、さっきのはそういうつもりじゃ…」

「遠慮しないでよ。ナカ、挿れていいんだよ…」

及川さんが内ももで俺のペニスをひと撫でした。

「ぁああっ、待って…っ」

「ふふっ…すぐに硬くなるよ」

すべすべとした柔肌が、陰茎を素早く擦った。

「あっ…うっっ」

「真純くん僕の太もも好きでしょ?騎乗位のときいつも撫でまわしてるもんね…」

「ちょっと…及川さんっ…んはぁッッ」

「ほら、もう硬くなった。若いねぇ真純くん」

イラマチオで2度も果てたはずなのに、俺はまだ及川さんを欲していた。

「完勃ちじゃないけど、もう入るよね?」

「いや、俺はよくても及川さんがまだ…」

「僕?」

「だって今日まだ後ろほぐしてないし…」

「それなら大丈夫。準備できてるから」

「…え?」

「実は早くこれが欲しくて、夕方から準備してたんだよね…」

「は…?夕方?」

及川さんが腰を上げた瞬間、俺は彼を組み敷いた。

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