男娼街で味わった60分の官能 (Page 2)
「いいだろう、差し出してやる。それで、大介の意欲が上がるなら」
想像とは違う答えに一瞬だけ思考が止まる。
(おい、マジで言ってんのかよ…)
自分で出した条件だが飲むとは思わなくて、衝撃や困惑で一杯になった。
しかし、そんなオレはお構いなしに響はことを進めようとする。
「一応聞くがどちらがいい?」
「どっちって、何がだよ」
「入れる方か入れられる方かだ」
どっちも可能だが、男として入れられる立場はできるなら避けたい。
そう思いながら沈黙を守っていると、響はオレの返事を聞かず続けた。
「大介が僕に入れろ、1時間だ」
その言葉とともにオレの手首を握って前に出すと、掌に1時間分の料金を乗せて握らせた。
「おい、金は」
「あまりのんびりはしていられない。早く始めよう」
何かを言わせる隙を与えず、響は自らの手で体から衣類を取り去っていく。
1枚、また1枚と衣類が落される度に隠れていた肌がさらされる。
「どうした、まだそんな顔して。望み通り、僕を好きにできるんだぞ」
挑発的な笑みを浮かべて言う、響の体を覆う衣類がとうとうなくなって全裸になる。
目の前の肌は傷もなければ彫り物もなく、純粋に綺麗で思わず息を飲んだ。
*****
ベテランの域ではないがそれなりの期間、男娼なんて商売をやってれば相手の性事情が何となく察せてしまう。
それは響も例に漏れていなかった。
「童貞か、アンタ」
恋人同士のセックスのように、陶器を思わせる色白の肌に唇を落しながら聞く。
「ああ、そうだっ…」
胸筋の辺りに口付けると体がピクリと動いて、そう答える声も少し乱れて震えていた。
「じゃあ、処女か」
「っ、ああ…そうだっ」
血色の悪い肌とは正反対に、胸筋で赤く色付く突起物をペロリと舐めれば声調の乱れが悪化する。
(ああ…やっぱりそうか)
色白の肌から漂う純潔特有の空気が物語っていた。
響の体は男を受け入れた経験がなければ、女の中に入った経験もないという事実を。
「すげえ固くなってる、ココ」
言いながら左右の小さな突起を指先でつまんで、クリクリと捏ね回す。
「初めてで乳首感じるとか…アンタの方が男娼の素質あるんじゃねえの?」
「…っ」
条件に従っているつもりか。
触られる感覚や何か言いたげに表情を歪めるも、反論や弁解の言葉は出てこなかった。
その態度に征服しているという支配欲は満たされるが、この男らしくなく従順で面白みにかけていた。
「乳首でこんなに感じてるんだったら、下はどうなってんだ? オレに見せろよ」
小柄で華奢な体を解放すると、響は裸の半身を起こした。
局部で緩く芯を持ち始めている、男の象徴が視界に映る。
しかしそれは一瞬で、眼下を占めるのは肉と筋肉がバランスよく乗った尻になっていた。
「これで、いいか?」
尻を向けたまま四つん這いの姿勢になると、響は尻肉を手で左右に広げた。
僅かに入る光が割れ目の奥を照らす。
そこは口を閉ざしてはいるものの、小刻みに不規則な収縮を見せていた。
この場所のこんな様子は、今日まで何度も見てきた。
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